今日は面倒くさいお題だけど、
難しいことは書かないし。

最近、三橋貴明という人のブログを読んでいて、
別にすべてに賛同してるわけじゃないけど、
政治や経済のこと、少しは考える材料になると思うから、
みんなも面倒じゃなければ読んでみるといいよ。

そして、三橋がいう「移民亡国論」なんだけど・・・
今の政府は国際競争力を高めるために
移民を入れようとしているという話。
問題は、移民によって実質賃金が下がって、
日本国民が貧困化するという点。
これを経済じゃなくて文化から考えてみようか。

そうは言いながら、
私は日本が移民国家にならないと思っている。
日本語の言葉の壁は厚く、
文化障壁はさらに高い。
制度として移民を受け入れても、
目に見えない排外圧力は、
よその国とは比較にならないと思ってる。

つまり、移民として日本で活躍・成功するのは、
とても難しいと思っている。

たとえばキリスト教の受容を考えてみよう、
日本では人口の1%に満たないというけど、
これは世界的に見て物凄く低い数字。
隣の韓国で30%程度、
世界最大のイスラム国インドネシアでも10%以上、
弾圧のある中国でさえ10%以上。
キリスト教がいかに強い影響力を持っているかわかる。
にもかかわらず、日本では1%。
これは、制度の問題じゃなくて、
異文化受容に対する日本社会の文化的な特性の結果。

八百万の神を拝する日本に絶対神はなじまない。
という事なんだけど、
日本は物凄く変わった場所だと思った方がいい。

日本の在留外国人は206万人程度
これは人口の2パーセントにもならない。
日本で一番多い在留外国人は中国人で、65万人くらい。
その次が韓国・朝鮮人で、52万人くらい。
たとえばイギリスは積極的な移民政策とってないけど、
移民人口は12パーセントくらい。
でも、私の暮らしてたロンドンでは、
多人種が行きかう街の景色はアメリカと変わらないし、
ロンドン大学の大学院ともなると、
イギリス人は3分の1くらい。
これが世界の先進国の普通の姿かなと。
日本はとても珍しい単一民族国家だと思った方がいい。

今いる200万人を無視してるって?
実際、無視してるようなもんじゃない。

さてさて、政府は移民を入れるなら、
彼らの基本的人権を保障しなきゃいけないって、
わかっているんだろうか。
これは地球上のどこにあっても、
人類である限り保障されるべき権利のこと。
短期滞在の単純労働者だからって、
奴隷とは違うからね。
移民が入ってくれば、文化摩擦は避けられない。
少なくとも、今のままの日本ではいられない。
積極的に変わる事の合意なんて、
政府は国民に取り付けただろうか?

私はいいけどね。今が最高だとは思ってないし。
多様な文化の共生が実現すれば、
空気読むなんて文化は死滅するだろう。
全部言葉で明瞭簡潔に伝えるようになれば、
発達障害の人たちには生きやすくなるよ。

1996年公開の岩井俊二の映画で、
「スワロウテイル」というのを観たことがありますか?
架空の歴史をたどった近未来の日本での、
社会の下層にうごめく移民たちと日本人の物語。
ああいう混沌が私には刺激的で面白いんだけど。
みなさんも面白いと思えますか?
あなたが子育てしたり、
老後を過ごす環境として、
すぐ隣の混沌を楽しめますか?

あっ、言いすぎた。「スワロウテイル」は映画ですから。
移民入れると治安が悪くなるとか言ってるわけではありません。

さてさて、私は移民政策は大した変化をもたらさないと思ってる。
それでも、日本が本当に変わるならそれに対応する。
異文化を受け入れるマインドと、移民との付き合い方、
近隣諸国の言語や文化についての情報を子どもに教育する。
移民に淘汰されるのは単純労働者だけじゃないよ。
アメリカやイギリスじゃ、理数系の人材はインド系や中国系。
言いたくないけど、技術や情報は流出するんだろうなあ・・・。

もしあなたが、移民国家日本に暮らすのが嫌なら、
今のうちに声上げた方がいいよ。
日本は民主国家なんだから、意見を言えばいい。

否応なく日本は変わるという見通しを持つのなら、
あるいは普通の先進国日本を歓迎するという立場なら、
本気で準備した方がいいと思うよ。
まずは情報収集とイメージトレーニングだね。

そして、私のように、
政府の政策には大した効果がないだろうと思うなら、
ぼんやりしてればいいさ。
でも、移民に代替されて淘汰されないようにね。