「・・・いち!天地!起きなさい、天地!」
「わぁーったよー、起きるからでかい声だすな」
「だったら自分で起きなさい!16にもなって毎日母親に起こしてもらうなんて恥ずかしくないの」
「わぁーったって。ほら、出て出て」
「ちょ、天地!ちゃんと起きてバイト行きなさいよー!」
まだ母さんはぶつぶつ言ってるようだ
僕は高校にも行かずに起きてバイトして帰ってきて寝る、そんなつまらない毎日を繰り返している
商社勤めの父さんとパートに行っている母さんと3人暮らしをしている
いたって普通の16歳だ
ただ、毎日がすごく面白みのないって事だけ。
本当ならこの時間帯は勉強をしているべきなのだろう
「だーいーちー。行ってくるわねー」
あ、もうそんな時間か
「おう、行ってらー」
僕もそろそろバイトに行こう
今日もまた、1日が始まった