おはようございます
先日バイデン大統領が日本製鉄によるUSSの買収を阻止する意向(買収禁止令を発令)との報道があった
まずこの問題を整理すると
①USSは経営状況が苦しく、このままでは倒産してしまうので身売り先を探していた。
②日本製鉄は買収を行うことを申し入れた。
③双方WIN・WINの関係で纏まりつつあった。
さてここからが問題
④アメリカの米国鉄鋼労働組合が、
・買収後の労働者の雇用や労働条件の悪化が心配。
・日本製鉄がUSSを買収すると世界第3位の生産量になり、日本製鉄の力が強くなるため、アメリカ国内の製鉄業界に悪影響を及ぼすのが心配。
・アメリカの資産が国外(日本)に移る不安と国民感情
・国家の安全保障上の問題
などの理由から最終的にバイデン大統領が禁止とした考えられる。
このことについて日本製鉄とUSSは政治の不当介入だとして提訴する考えとのこと。
でも大統領の命令だとUSSは売却中止の申請を政府に提出する必要があり、その期日は裁判期日よりも短い
となると日本製鉄はここは一旦引き下がり、買収ではなく資金協力をしながら順次役員を送り込む。
最終的にUSSの看板はそのままに実質支配をおこない、最終的に買収をするのではないかと見ている
1企業の買収問題がここまで大きくなったのは基本的にUSSがアメリカを代表する企業であったことに起因する。
まあでも『国家の安全保障上の問題』という言葉は同盟国の日本に対する言葉かね