最近、助産師さんにすすめられて治療にいらした妊婦さんから
「私、妊娠中に鍼灸治療ができると思っていませんでした。
助産師さんにすすめられなかったら、
妊娠中でも治療ができるって知らなかったです。」
と言われました。
意外に知られていないんですね。逆にびっくり。
妊娠中(妊娠5ヶ月以降の安定期に入っている方)の
腰痛・肩こり・便秘・足のむくみなどの症状には、鍼灸が効果的です。
鎮痛剤も使えず、使える湿布薬も限られ、
痛みやこりに苦しんでいる妊婦さんも多くいらっしゃるようですが、
ぜひ、一度鍼灸治療を試してください。
怖いイメージがあるようですが、鍼灸には痛みの緩和だけでなく
リラックス作用もあります。
妊娠中には、腰痛、肩こりや下肢のむくみ、便秘などの他
精神的にもストレスがかかります。
精神的なストレスは、体も緊張しますから
おなかの赤ちゃんにも影響します。
鍼灸治療でリラックスすることで、心身がほぐれ
おなかの赤ちゃんも同じようにリラックスするんです。
治療中におなかの中で赤ちゃんが元気に動き出したり、
動いていた赤ちゃんがすやすやと休むように静かになることもあります。
お母さんとおなかの赤ちゃんは、とてもリンクしているのです。
当院では、妊婦さんには通常の鍼灸治療以外にも
てい鍼(刺さない鍼)や
皮膚に近づけるだけの棒灸なども取り入れています。
これらの治療方法は、
子どもの治療によく行なっていますが、大人でも十分効果があります。
治療時の姿勢を心配する妊婦さんもいると思いますが
おなかに負担のかからない姿勢で受けることができます。
妊婦さんの治療で多いのは
・肩こり
・腰痛
・下肢のむくみ、冷え
・便秘
・不眠
などが多いのですが、妊娠中を快適に過ごすために定期的に
来られる方がほとんどです。
また、助産師さんからのおすすめで来られる方は
逆子の治療に入らっしゃる方も多いです。
鍼灸院では昔から逆子治療のためにお灸が行われています。
とはいえ、こればかりは絶対に直りますとはいえないのですが
妊娠28週以降で逆子の場合、なるべく早く逆子治療(お灸)を始めると
高い確率で良い結果が出ます。早ければ早いほどよいでしょう。
妊娠は病気とは違う特別なことだと思います。
とてもデリケートな状態ですが、
デリケートな時期だからこそ、ご自身の体をいたわり大切にし
出産までの安心感を保つことが必要に思います。
当院は、
「チャイルドケア」を提案していますが
「チャイルドケア」は、まさに命を育むケア。
妊婦さんのケアをサポートしていきたいと思います。
ご心配な事などお気軽にご相談ください。