「三軸修正法」
約30年前に池上六朗先生が提唱した全く新しい健康法・治療法です。
講義には物理や力学の知識が登場します。
始めて池上六朗先生のセミナーを受講した時は
目の前で起こっていることが全く理解できませんでした。
先生は、軽く触れるか、場合によっては触れずに治療します。
そして変化させます。
痛みを取り除いたり
関節の可動域を改善させたり
まるで
マジックを見ているようでした。
気功とも違います。
やり方は教えていただけません。
「やり方」ではなく「考え方」です。
と言われ戸惑いました。
そこで先生の講義を受けて、そこから学びとらねばなりません。
受講者は、医師・歯科医師・理学療法士
鍼灸師・柔道整復師・看護師など
医療関係の方はもちろん
一般の方、主婦、大学教授など非常に広い職業の方が集まります。
中には、20年、30年ずっと学びを続けている方もいます。
一般的な治療のセミナーとは全く異なったもので
頭の固い私は、その方法を自分の治療の中に
結びつけることがなかなかできませんでした。
でも、先生の考えたその方法が治療の効果をあげるということは
実感できました。
だから何としても習得したいと思っていました。
そのような中で、先生のお考えをまとめ
一般の方にもわかりやすい健康法としての
「機能姿勢に気づく本」というタイトルで本が出版されました。
出版されたのは、六朗先生のご長男、池上悟朗先生です。
やっと言葉として説明できるガイドブックができたという感じです。
私は、池上悟朗先生の講座を受けて、認定試験を受け、
三軸自在の会の公認治療院となりました。
治療にこの機能姿勢に気づく考え方を取り入れて
より良い効果を目指そうと思っています。
ちなみに
「機能姿勢」に気づく本の巻末にも公認治療院として掲載していただいています。
今、私の治療は、三軸修正法のコンセプトの一部を取り入れたものになっています。
鍼治療、手技療法にそのまま取り入れられます。
治療方法が大きく変わるものでもありませんが
ただ、変化（進化？）しています。
治療する私自身の、考え方、立ち位置、姿勢、呼吸法は以前とは異なっています。
そう、これが機能姿勢です。
機能姿勢は患者さんの施術にももちろん有効ですが
セルフケアとしても使えます。
まず大切なのは、機能姿勢を利用して
治療家自身が「楽だ」という感覚、「機嫌が良い」ということ
これが患者さんに伝わり治療効果にも繋がります。
今後も、固定観念に囚われず自分が良いと思ったものは、どんどん取り入れ
治療に生かしていきたいと思います。