群馬県前橋市
笑い文字講師の
森有子です

私は葬儀社で働いています
暇な日もあれば
めちゃくちゃ忙しい日もあります

そして
意外だと思われるかもしれませんが
お客様がお泊まりしたお部屋の掃除をしたり
お布団の上げ下げなんかもします

それを、昨日は3件分
ひとりで頑張っちゃったので
ヘロヘロでした

そんななかで
どうしても笑い文字を書かずには
いられないお客様がいらっしゃって・・・
ご高齢のご夫婦が
生前相談にいらっしゃって
ほんの数日で、葬儀になってしまったんです
亡くなったのは息子さん
ご安置になってからお部屋に伺ったとき
お二人とも無表情で
とてもお疲れになっているようでした
お部屋の説明に入ったときに
息子さんのお名前を
書かせてください、と
お願いして
お話をさせていただきました
お二人とも
何が始まるんだ??と
ちょっとびっくりされているようでした
「ありがとう」とお名前を書いたはがきを
書き上げたとき
おとうさん、おかあさんの表情が
明らかに変化していて
息子さんの小さかったころの話や
おかあさん想いの優しい息子さんだ
というお話を聞かせていただきました

そして
今日、ご納棺が終わったあとに
再度お部屋に伺ったのですが
棺のなかに
私が書いた「ありがとう」が
納めてありました
何度も何度も
私に「ありがとう」を言ってくださって
こちらこそ
有り難いと思いました
「おかあさん、今息子さんに
なんて言ってあげたいですか?」
と聞いたら
「そうねぇ、心配ばかりしてたから
『100点は、あげられません』かな」
と
おっしゃったので
それも笑い文字にしてお渡ししました
その頃には、ちょっと笑顔も
みせてくださって
本当にうれしく思いました
こんな風に
笑い文字って
グリーフケアになるんです
自分でもびっくりだけど
そう確信しているんです
「葬儀社にお勤めだからできるんですよ」と
思うかもしれないけれど
笑い文字が書けたら、みんなできるの
本当だよ


笑い文字普及協会認定講師
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