撮影後の写真の仕上げについて | 結婚式 カメラマン 久保真人のブログ 結婚式 カメラマン

撮影後の写真の仕上げについて

昨夜から、先週末に撮影したお二人のデータをパソコンで現像しています。

実は結婚式のカメラマンって、実際の撮影時間よりも撮影後の工程のほうが長い時間をかけています。

今やっているのは、メイク後~挙式~披露宴直前というちょっとイレギュラーな感じの撮影でしたが、

昨日の夜から今朝方までずっとデータを仕上げていて、今ようやくアルバムに入れる写真の半分が終わったところです。

さすがに早朝から正午までは寝ましたが。。。



データの仕上げといっても、写真業者によって千差万別。

まったく処理をせずに撮ったままのデータをほいっと渡すところはさておき、

明るさとコントラスト(明暗のメリハリ)を調整するだけのところもあれば、

上の作業+撮影者がその意図に沿って写真を焼きこむといった作業までするとこもあります。

ちなみに僕は後者です。



写真って、撮るだけがすべてではなくて、この後工程でかなり印象がかわります。

そもそもデジカメのデータは、あらかじめこの色補正を前提としてちょっとメリハリの欠けたモヤッとした感じで生成されているので、「撮影だけしてデータをそのままDVDに焼いて渡します」っていうところは、それなりの上がりが納品されると思います。

その分だいぶ値段も安いはずですが。

ただ、皆さんがお持ちのプリンタや、街によくある1枚30円でプリントしてくれる機械などは、勝手にメリハリをつけてプリントされるようになっているので、プリントをして「えっ!?」ってなるようなことはないと思います。

細かい作業をしてくれるところはそれなりに値段もするし、どこまでこだわるかという話ですね。

おとしどころは、人それぞれです。



ちなみに写真を焼きこむというのは、フィルムで撮って暗室でプリントするときの言葉の一つで、ネガに写っている一部分を濃くプリントするというテクニックです。

つまり、新郎新婦が真ん中に写っていて、まわりに参列者が取り囲んでいる写真の周囲を焼きこむと、二人が少し明るく見えるのでまるでふわっと浮き出るような感じなり、見る人はそこに自然と視線がいきます。

昔は暗い部屋にこもって冷水に手を浸したりして特に冬場は辛い思いで写真をプリントしたりしましたが、今はパソコンでできるので、これでも楽になったものです。



全然ウェディングの写真でなく申し訳ないのですが、これは2年前にインドネシアでパームオイル農園の労働者を取材したときのものです。

上の写真が、補正前。

下の写真が、焼きこみなどをしたものです。




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なんとなく違いがわかりましたでしょうか?


こんな感じで、一枚一枚どうしたら一番印象的になるか考えながらやっているので、ものすごい時間がかかってしまいます。

写真やウェディングが好きじゃないとできません。

好きだからこそ頑張れるのでしょう。


さて、作業に戻ります!

ちょっと集中力が切れたのでブログを書いてみたのでした。


ではでは。



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