壁外に出て3日目に海へ到達することをサブスリーと言うらしいです。
過去に訓練生の分際でそのサブスリーをやったことがあります。
当時は見よう見まねで立体機動装置を使って、がむしゃらに戦場を駆け回り、気づいたら海辺に立っていた。
どうやって立体機動装置を使ったのか、教官たちは口をすっぱくして「地面のはんぱつ!」とかいうのですが、まったく分からないままでした。
またがむしゃらにやれば、マグレでもう一回、とかはあるかもしれませんが、もっと早く海に着いたり、また、海の先にある世界に行けるイメージがぜんぜん湧きませんでした。
先週末、帯広シキクチ産大学のカミ学長と、小次郎薄すぎなお酒を交えてのむ機会があったので聞いてみました。
カミ学長は3日かからず2日目の明るい時間のうちに海へ到達してしまう立体機動のレジェンドです。
ガ「総帥!立体機動装置を使うにひつような"地面の反発"とはなんでありますか!?」
総帥「ガンプさん、当たり前ですけど地面は反発しません。あくまで自身のバネが大事ですよ。」
がーん。
言われてみれば当たり前のことですけど、地面は反発しないのです。
あくまで自身が身につけているバネという立体機動装置を駆使して、僕たちは高速移動ができるわけです。
"地面の反発"、なんとなく言おうとしていることは、着地のパワーロスを少なくして推進力にするってことなのかなと。
Youtubeとかで見ても"地面の反発"というキーワードはまるでお決まりのように出てきます。
コーチ役の人が、訓練生が行うドリル動作について「今のはいい」「今のは悪い」と地面の反発を得ているかについてだいたいコメントするのですが、コーチがいない時にドリルをやっても、自分では自分の姿が見えないので、いい悪いの判断ができない事に困ります。
反発なんかするはずのない地面から、正しく反発を得られているか?なんて不安を抱えながら、普段のジョグでも一歩一歩踏んでいる状態はなかなか苦痛です。
だもんで、前回のレポートの最後に書きました川崎競輪訓練場ホカオ訓練生がコーチから教わったという"地面からの反発"について言語化された内容は、僕にとって金言でした。
ところどころ補完しながら自分の中に落とし込みました→()内。
「母指球から(真下に重力のまま下す/踏む/蹴らない)着地し、まずは(骨盤前傾した)腰で受け止める。」
慣れるまではここまで。
「腰で受け止めた反発(衝撃)が、上半身から頭のラインにまっすぐに伝わることを意識する。すると母指球、腰、胸、頭のラインが一直線(棒)になる。」
たしかに、機動の調子がいいと感じるときは、衝撃が体の芯をまっすぐに伝わりあまり力を入れなくてもグングン進んでいく感覚がある。
あれか。あの頭にまっすぐ伝わる衝撃を一歩一歩つかみ続ければ、高速移動ができるのだ。
壁外調査(レースレポ)つづき
0~5km 20分34秒40(キロ406)
身体を棒に出来ているか。
人の渋滞の中、まずは腰で着地の衝撃を受け止められているかを確認しながら移動。
衝撃を受け止めつつも、接地時間が長くなっては足が後ろに流れて推進力が止まるので、体の前側で脚を回す。
6~10km 19分51秒4(キロ359)
大丈夫、うまく使えているようで調子よく進む。
折り返し前にゲンさん竜さんや山口さんは発見できなかったけど、トガー団長とここではまだ近い位置。
折り返してからは、かっきぃパイセン、ホカオさん、インパクトあるユニフォームの伯爵(一瞬巨人かと!)、さといもさん(こっちが巨人化するかと!)、コータローさんからも声を掛けていただいた。
立体起動装置のエアー充てんして力がわいてきた!
11~15km 20分01秒10(キロ400)
ここまで最初の渋滞を除いてほぼキロ400をキープできた!
任務完了でいいでしょ!
コースの起伏が出てきて壁の中に帰れるか、不安がよぎる。
16~20km 20分46秒00(キロ409)
17km地点、ゴルフコースわきの森の中で立体機動装置(あんよ)に異変。
心拍数的に150台で呼吸は平気だが脚が上がらない、ピッチが落ちる。
ハーフすら持たんのか、貧あんよ。
ヘロヘロになって戻ってきたところをさりちゃんが撮影してくれた。
もっとひどいフォームになっているかと思ったけど、脚上がらずとも前傾維持していたおかげか、キロ415はキープできていた模様。
フィニッシュまでの約1km
トマソンさんを右のほうに発見してすぐ左にそらもこ。
ボロボロだけどなんとか帰ってきた。
結果
さいご脚に力が入らなくなってしまったので、
せめてハーフくらいは持つようにはしよう。
(ワールドカップが終わったら)
進撃の巨人はどうなった。