6月19日(土) 晴れ。通夜の日。
結局香川滞在の約1週間で雨が降っていたのは、お義母さんの命日になった6月18日だけだった。
梅雨時期なのにね。
通夜は夕方から斎場に入るスケジュールだったけど、喪主になったそらさんは午前中からお姉さんと一緒に葬儀会社との打ち合わせで忙しそうだった。
僕は一人で走りに行ってもよかったんだけど、前の日にお義母さんが亡くなってドタバタしながらも、かっきぃパイセンから富士登山競走中止の一報を聞き、走る気持ちはすっかりどっかに飛んで行ってしまっていたw
(昨日は家に帰ったらみやみさんが遊びに来ていたんだけど、早くもマラソンのお話に付いていけなくなりつつある自分に気づいたw)
走るよりもうどんが喰いてぇ。
まだ香川に入って3日目にしてまだうどんを食べていなかったので、お昼はそらさんにわがままを言って近所のうどん屋まで出かけた。
こういうおいしいうどん屋さんが香川の街中にはたくさんある。
かわりに、牛丼屋とラーメン屋は他県よりも少ないかもしれない。
通夜は18時に始まった。
菩提寺のお坊さんが斎場に来てお経を読み上げる中、参列者全員がお焼香を上げる。
そらさんが喪主なので夫の僕は焼香のトップバッターだった。
いやバッティングはしないんだけど 、菩提寺は浄土真宗なのでお焼香は額の方に持っていかず、炭に2回お香を振るのが作法らしい。
振るって書くとまたバッティングっぽくなっちったっていう、いらぬ自己ツッコミ。
宗派によってお焼香の作法に違いがあるっていうのを初めて知ったのだけど、曹洞宗だった宮城の実家の葬儀を思いだすと、一回だけパッとお香を振っておわる人から、ていねいにお香を額の方にもっていって振るを三回くり返す人までいろいろだった。
あとになったら宗派ごとのお作法のちがいを調べてみようなんて思いつつ、結局調べないままだったな。
通夜が終わってからは斎場でお義母さんに付き添ってドンチャン騒ぎご供養をした。
家族葬だったので通夜参列者の親族が30名くらい、ほとんどそのまんま残った形。
前の晩もドンチャン騒ぎだったけど、親戚の人たちからお義母さんの生前のお話をたくさん聞くことができた。
とにかく親族への面倒見がよかったというお義母さん。
早くにお義父さんを亡くしてからひとりでヤンチャな次女がいる家を支えただけではなく、まだ若かった従兄弟が結婚する前の奥さんと同棲するアパートを世話したり、子供ができてから住む新居の面倒も見たとか。
すぐ目の前に住んでいるお姉さん家族の子供たちは、自分ちよりもお義母さんがいるそら家の方に入り浸るくらいお婆ちゃんっ子だったとか。
親戚の人たちは皆何かしら、必ず1回はお義母さんに面倒を掛けて世話をしてもらっているはずだ、なんていうふうに聞かされた。
お義母さんには本当にお世話になったと言うお調子者の従兄弟さんは、いまや3人の子の立派なお父さん。
一番下は生後2ヶ月の女の子なんだけど、
この子がムチムチしていてまあかわいいのなんのって。
同級生になるだろうモコを抱っこする練習をたっぷりとさせてもらえた。
夜通し故人と過ごせるよう、斎場は泊まり込みが出来るようになっていたんだけれども、空き部屋に移動して、キクチヒロシオンラインのヒトコマにも参加できた。
急に会ったことのない親族に囲まれながらの香川生活に突入したものだから、見知った顔を画面越しで見たときはなんだか妙に安心したなあ。
翌日曜日は朝から告別式だってのに、ついつい飲み過ぎて通夜寝ずの番がどうなったのか分からないまま夜が更けていった。
つづく