◯前回までのあらすじ◯
たっきぃさんが借金返済金2千まん円を使い込み、山口の山中に消えたことにより、再び借金を背負うこととなったガンプとナツヲ。
金融道の「キツネ目の男」「背の高い男」「四の付く男」から逃れ、高槻ぽんぽん山の頂上に向かっているが、果たして彼らに秘策はあるのでしょうか。
ぽんぽん山のふもと、本土寺下の坂にたどり着く。
ナツヲ「旦那はんすごい坂やで?ほんまこんな坂走って登るんか?」
ガンプ「ぐはっ!ほんとにとんでもない傾斜だ!ここだけは足柄ラスボス坂15%の傾斜以上はあるぞ!」
ナツヲ「こんな坂登っていってどーするん!?」
ガンプ「昔聞いたことがあるんだ。ぽんぽん山の頂上のある場所を踏んで地面をポンポン言わすと、なんかが起きるってな。」
謎の美女アキ「その話は本当です。このあたりに伝わる伝説で、ぽんぽん山の頂上で"心のキレイなランナー"が足踏みをして"ポンポン"という音が鳴ると、山のふもとにある古墳のハニワ達が目覚め、音を鳴らした者のシモベとなり災厄を取り除いてくれるそうです。」
ガンプ「あ、あなたは?それに心のキレイなランナーって??」
アキ「心のキレイなランナーがどんなランナーかは分かりません。ただ、ナイキの厚底シューズだと柔らかすぎるせいか、いくらポイントを踏んでもポンポン言わないらしいのです。」
四の付く男「ええでその調子や(ニヤニヤ)」
背の高い男「(そ、そーやったんか。)」
背の高い男「いくら自分らがぽんぽんに登っても古墳をグルグルしても、ハニワ達が一向に従わん。むしろハニワの下僕にされてる理由が分かったで。みんな厚底使いだしな。早速ハニワ仲間を召集や!」
背の高い男「(ええか。あいつがポンポン鳴らしたタイミングでゴニョゴニョ……)」
えむ「(分かった。そんならアタシは古墳で待機しとるわ。)」
ガンプ「ん、なんか今見覚えのある女の人がいたような……?」
※実際えむさんとスレ違っていたらしいです。
ナツヲ「旦那はん分かったで。山頂へ行けばええんやな?失礼ですが謎の美女さん。一緒に山頂まで行ってポンポン鳴る場所を教えてもらえますか??」
アキ「私は隣町の者なのでポンポンと音がなる場所までは分かりません。どなたか地元の人がおるといいのですが……」
ナツヲ「そうですか。でも地元の人いうてもこんな山の中でおるかな……。」
ガンプ「あっ!あの人あからさまに地元の休日のおとうさんって感じ!ナツヲ捕獲だ!」
ナツヲ「おとーはんちょっとまってくんなはれー!」
Y「な、なんや!?」
ナツヲ「山頂まで連れていってポンポン鳴る場所を教えてほしーねん!」
Y「道案内か?あとでカラオケ付き合ってくれるんなら連れてくで。」
ナツヲ「やったありがとうございます!カラオケ付き合います!」
地元民Y氏の案内で、激坂をヒーコラいいながらぽんぽん山の山頂へたどり着いたガンプとナツヲ。
ガンプ「はぁはぁ…し、しんどかった!トレイル5kmとか聞いてないし!手持ちの水無くなったし!」
キツネ目の男「あんちゃんたち、はよカネ払わんかい。パン詰めるで。」
ガンプ「ヒィィ喉が乾いちゃいます!勘弁してください!(キツネ目がパン食ってる好きにポンポン鳴らそう……)」
ガンプはその場で足踏みをした。
ポンポンポンポン………
ガンプ「あ!ポンポン鳴った!ってか鳴らしてる写真なんで誰も撮ってねーんだ!目覚めよハニワ!」
四の付く男「お、インスタ映えする写真やな!」
ナツヲ「旦那はん、写真の色が変わっただけやんか!」
ガンプ「ほんとだ!写真の色が某コフン民の人気ブログっぽくなっただけだ!」
背の高い男「チクるで」
ガンプ「ヤメテ」
キツネ目の男「なんでもええからカネ払わんとパン食うで。」
ガンプ「き、きっと古墳にいけばなんかあるはず!閉ざされていた石室が開かれて金銀財宝がわんさか見つかりますよ!」
ボウズ頭の男「なんやて金銀財宝やて?よし、古墳に案内してやる!下りは任しとけ!」
キツネ目の男「なんも見つからんかったら古墳に埋めるで。」
背の高い男「(財宝は今ごろ我々古墳民のものになっとるで。)」
次回最終回
「ナツヲついに埋められる」