幸い、ブログに対する嫌がらせや不愉快なアレコレを受けたことが無い者です。
真っ当なご意見として厳しい事を言われたり、自虐やプロレス込みで内輪ネタガー、とか言ったりしていることはありますけどね。
ブログをやっていて、人の陰湿性に触れるっていう経験はほとんどなしで、ここまできていると思っております。
まあ、気づいていないだけっていう可能性もありますけど。
むしろこんだけ陰湿性を感じていないとか、そもそも論として、自分が陰湿側にいるから気づいてない可能性だってあるわけですが、それは都合よく措いといて。
いずれにせよ、気づいていないものは「知らんわ」で済むから、
目に入ってきていない時点で自分にとってはどうでもいい事なんだと思います。
自分の預かり知らぬところで「ガンプはハゲ」とか言われても気にならないし、むしろそんなシチュエーションがもしあるんだとしたら、おいしいとすら思うかもしれません。
だけれども、もし面と向かってフザケ要素なしに真顔で「ハゲ」って言われたら、やっぱりちょっとショックかもしれませんね。
なんでわざわざ自分の目に見える範囲に入って言ってくるんだろう、と思うかもしれません。
敵意帰属バイアスにかかっているんだろうかと。
えーここまで書いて、人様が体験したことを想像して自分の身に置き換えて考えることの難しさを感じております。
所詮「ハゲ」と言われた時の想定くらいしか、自分の乏しい想像力ではできませんでした。
なので、ちょっと方向を変えてみます。
パリのノートルダム大聖堂が火事になりました。
大勢のパリ市民が悲しんでいます。
大聖堂が燃える最中、歌って捧げた人たちもいるようです。
自分は当然パリ市民ではないので歌わないのですが。
でもパリに住んでいる人であれば歌わないにしろ、ノートルダム大聖堂が燃えてしまって、悲しい、やりきれない、なんとかしたい、っていうような思いを抱くのではないでしょうか。
ブログを人の家に例えているのをたまに目にします。
こんだけ好き勝手ブツブツと書いている自分んところの家はさしずめ、みすぼらしい風貌のダンボールハウスでしょうか。
燃えたって誰も困りゃぁしない。
でも自分も街の市民であることに違いはないとはいちおう思っています。
自分みたいななんの役にも立たないようなやつが住んでいる家もあれば、すごく人様に貢献する立派な住人もいます。
そういう人の住むところは、もはや家ではなくて、公共施設ですよ。
市役所、警察、公会堂、学校、気象観測所……この街にはいろんな施設があります。
図書館に行くのが好きです。
みすぼらしいダンボールハウスを這い出て、きったねー格好をしてたどり着いても、メガネを掛けた優しい司書さんは、いつもニコニコして迎えてくれます。
図書館で催し物があるときなんかは、メガネの司書さん、パンダの被り物かぶったりして、ね。
みんなに愛されている図書館です。
参考図書がたくさんあって。
図書館通いをきっかけに、ブログ始めた人。
レースやイベントに参加してみた、って言っている人。
いままで沢山目にしてきました。
自分んとこのご近所、hiroさんもそう。
去年鎌倉トレイルでご一緒した、磯野さんちのしらなみ嬢さんもそう。
みんな、あの図書館ブログを見て参考にして生活して、趣味であるマラソンを楽しんでいるんです。
そんなみんなに愛される共有財産の図書館が突然、無期限休館になるそうです。
詳しい理由は知りませんし、デリケートなことなんでしょうから、やじ馬のようなことはいたしません。
でも、図書館に通えなくなるのは一市民としてとても悲しいことです。
メガネをかけた優しい司書さんの顔を日常的に見られなくなるのは、とても悲しいことなんです。
我々のいやしの場、図書館を返してほしいのですよ。
おねがいします。
だれだかは知らんけど。