キャンディーズが好きなんです。 | おっさんの徒然

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車、ガンプラ、ハロプロ、阪神タイガースなど、50代おっさんのキモい独り言。。。

ハッキリ言って書き始めると永遠に終わらないのではないか、という程、想いが強いです。。。
何とか頑張って纏めますが、気持ち悪かったり、鬱陶しかったら、ホントにすみません。

最初に、みなさんにどうしても知って欲しい事があります。

キャンディーズはバンドです。

彼女達のことをあまりご存知ない方は「アイドルグループのパイオニア」位のご認識かもしれませんが、とんでもない!
彼女達(彼ら)はバンドです。

もちろん、事務所的にも、本人達的にも、当時のファンの方々も、アイドルグループであることは間違いなく自覚・認識していたとは思いますが、今となってその足跡を辿ってみると、判る事があります。

彼女達とその周りの関係者の方々は間違いなく、キャンディーズを一流のミュージシャンにしようとしていた、という事です。

かく言う私も、キャンディーズの全盛期は幼稚園から小学校1年生位ですから、楽曲のことや、事務所や彼女らがどんな取り組みをしていたのかなど、知る由もなく・・・
後年、キャンディーズを紐解いていくにつれ、あの頃、「8時だよ・・」や「見ごろ食べごろ・・・」で見ていた面白くて可愛いお姉さん方が、どれほど素晴らしかったのかを思い知ることになりました。

1970年代、当時としては珍しかったのではないかと思うのですが、3声のコーラスや、洋楽の要素をふんだんに取り入れた16ビートの楽曲、またはEW&FやABBAのカバーなど、彼女達のリリースする楽曲や、LIVEで見せるパフォーマンスは、非常にバラエティに富み、一部熱狂的なファンを獲得していきました。
これは、当時「アイドル」というカテゴリが曖昧だったため、事務所やマネージャーさん達が「何か新しい取り組みを」と、考えた結果なのかもしれません。

当時二十歳前後であった彼女らの歌唱力や表現力は、お世辞にも一流とは言えません。
少し遅れてデビューする歌もダンスも強烈な二人組のピンクのお姉さん達や、十代なのにドン引くくらいの歌唱力を持った岩崎宏美さん、もはや神となってしまった山口百恵さんなど、もの凄い方々がたくさん活躍されていた時代です。

私は以前、ボーカリストに必要なのは「圧倒的な歌唱力」か「圧倒的な表現力」であると申し上げた事がありました。
残念ながら、キャンディーズはどちらも持ち合わせていません。

にも関わらず、キャンディーズが何故あれほどの社会現象になったのか。

キャンディーズの熱狂的なファンのコミュニティである、日本キャンディーズ連盟なる団体は、田中好子さんの葬儀や、解散コンサートの行われた4月4日、更には近年、ソロでの歌手活動を始めた伊藤蘭さんのコンサートなど、事あるごとに今でも集まるそうです。
キャンディーズと同年代だとするともう60代半ばの方々です。
信じられません。。。

キャンディーズには「何か」があったのです。
私の語彙が乏しいこともありますが、単語では表現できない「何か」が。。。

今風に言うなら「エモい」となるのでしょうが、そんな簡単な言葉で表して欲しくない気もします。。。

 

私のハロー!プロジェクト好きも、原点はここではないのかと、今は思います。

彼女達もまた、歌唱力やダンスも一流には程遠いアイドルでありながら、それをしっかりと自覚し、歌やダンスのスキルアップこそが、ファンの方々に「届く」のだという事を1番に考え、日々研鑽しています。

その姿勢が「何か」を生み出すと、私は考えています。



話が大きく逸れましたが、もう一度言います。

キャンディーズはバンドです。

キャンディーズにはMMPという専属のバックバンドがいました。

ライブやコンサートはもちろん、一部のTV番組でも、MMPを引き連れて歌うキャンディーズがいました。

彼らは最初「女の子のアイドルの後ろで演奏するなんて・・」と、難色を示したそうですが、キャンディーズと行動を共にする内に彼らもキャンディーズの「何か」に共感し、キャンディーズが解散する際には遂に、「キャンディーズが解散するなら俺たちも解散しよう」とまでの関係になっていたそうです。

そんなキャンディーズとMMPの皆さんが織りなす楽曲はもはやアイドルにあらず。
特に、前述したような洋楽のカバーなどでは、MMPのみなさんとキャンディーズで見事なフォーメーションダンスを披露するなど、まさに海外のソウルバンドさながらのパフォーマンスを見せてくれます。

生のバンドで歌うことの難しさは、ご経験のある方なら解って頂けると思いますが、カラオケで一人で歌うのとは全く違います。
キャンディーズは生バンド、しかも3人で歌うわけですから、MMPとの相乗効果で、彼女達の歌も、みるみる向上していきます。

そして、
1978年4月4日、後楽園球場での『ファイナルカーニバル』は今でも語り継がれる伝説になったのです。

そんなMMPのみなさんの演奏でキャンディーズが歌う、オススメ3曲を紹介します。

注)
動画はDVDの映像からどなたかがアップされていると思われるので、いつ見られなくなるかわかりません。。。

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やさしい悪魔
作詞:喜多條忠/作曲:吉田拓郎/編曲:馬飼野康二
13rd シングル(1977年)

拓郎節と呼ばれるジャパニーズフォークソングのメロディーラインとブラックミュージックのベースラインの化学反応が素晴らしい、キャンディーズのスマッシュヒットです。

キャンディーズヲタで有名な石破茂氏も、何かのインタビューでこの曲が一番だとおっしゃってましたね。。。(まあ、これはあまりポジティブポイントにはならないかもしれませんが・・・)

こっそり

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ハートのエースが出てこない
作詞:竜真知子/作曲:森田公一/編曲:竜崎孝路
8th シングル(1975年)

MMPのみなさんにとってはこの手の楽曲はお手の物なのでしょう。
カッコ良すぎです。。。

MMPのみなさんとコンサート会場のファンの方々がコール&レスポンスする「SUPER CANDIES」というMMPのオリジナル曲があったのですが、当時のコンサートでは、この「SUPER CANDIES」からの「ハートのエースが出てこない」でキャンディーズが登場する、という定番の流れがありました。

こっそり

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その気にさせないで
作詞:千家和也/作曲・編曲:穂口雄右
7ndシングル(1975年)

私の1番のお気に入り曲です。
完全にファンクですよね。

当時はTV番組やコンサート会場の時間制限があったのかもしれませんが、先の「ハートのエース・・・」やこの楽曲は、MMPの演奏がとにかく早い!
下手するとCD音源の倍速くらいなんじゃないかと思う事もあります。

↓この映像はまだ比較的落ちつている方です。。。

こっそり

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今回、この記事を書くにあたり、DVDなどを見返してみて、改めて思いました。
私のハロヲタの原点はキャンディーズにあるんだなぁ。と。。。

当時の関係者やファンの方々含めて、永遠にリスペクトです。