ふと
記事を読んでいて
昔のことを
思い出した
小学生の頃
わたしは父と一緒に
日頃の勉強の復習をする時間があった
算数だけ
よく間違える
×をもらう
父はその都度
「間違えちゃダメでしょ」と言った
わたしは
「間違えただけでしょ」と答えた
笑いながらだけど
わたしはかなり真剣に答えた
失敗は
間違いは
本当に
許されないのか?
そんなことをよく思っていた
掛け算の九九は
ひどい思い出だ
間違えてばかりで
自分に嫌気がさした
まさに
掛け算を覚えなければ
覚えるために
苦しさが訪れた
世の中には
やらなければわからない苦しさがある
その人にしかわからない苦しみだ
それは自分の意思からではなく
周りから与えられた生活や勉強でも
間違え続けた結果にしても
あの頃九九を覚えさせてくれた
あの苦しんだ時間は
今は楽しさの一片に過ぎない
今は棚卸しに使う九九で
私は楽しく仕事をする
終わらせるために苦しさはある
間違えていいことは
何回でも間違えればいい
きっとその先に
苦しさとさよならできるチャンスがある
そう思う
終わらせるための楽しさがあるなら
間違いがあるから
失敗を知っているから
正解が嬉しい
私はそう思う