2010年に発生した史上最悪のメキシコ湾原油流出事故を描いた事実に基づく物語『バーニングオーシャン』。
87日間に渡って海に流れ出した原油量は1000万ガロン。
11人の命が失われた。
最新技術を駆使した石油掘削施設「ディープウォーター・ホライズン」の借主であるBP社の現場管理者ヴィドリン(ジョン・マルコビッチ)は、スケジュールの遅れを取り戻すために重要な安全確認テストを省略し利益を優先しようとする。
「ディープウォーター・ホライズン」を所有するトランスオーシャン社の掘削施設主任のジミー(カート・ラッセル)は、ヴィドリンに抗議するも結局押し切られて掘削の最終段階を迎えてしまう。
その朝、妻子に3週間家を空けることを告げ、ジミーと合流した同社チーフ技師のマイク(マーク・ウォールバーグ)はまだ自分達に危険が迫っていることに気づいていなかった。
ジミーやマイクを含む船上の126名はやがて世界を震撼させた大事故に巻き込まれていく。
プロジェクトでスケジュールが遅れることはコスト増に結び付いていきます。
それを嫌って大切な工程を省略して遅れを取り戻そうとする行動が負の連鎖を生み出していく恐ろしさ。
この映画で描かれる規模の大惨事にならなくても、同じ様なことは私たちの身の周りでいつ起きてもおかしくありません。
あらゆるものがシステム化され、それが生み出す利便性に慣れ切った日々。
当然安全対策は2重にも3重にも施してくれているという過信。
利益を追求するあまりに埋もれていく良心。
「ディープウォーター・ホライズン」で起きたことを他人事と受け流すことは危険かもしれません。
バーニングオーシャン (2016年 アメリカ)
監督 ピーター・バーグ
脚本 マシュー・マイケル・カーナハン マシュー・サンド
出演 マーク・ウォールバーグ カート・ラッセル ジョン・マルコビッチ ケイト・ハドソン
ディラン・オブライエン ジーナ・ロドリゲス イーサン・サプリー
