リオオリンピックも開幕、甲子園も始まって夏真っ盛りです。
2020年の東京オリンピックではサーフィンが正式種目に加わることが決定しました。
夏を表す季語として蝉や風鈴(これ季語?)と並んでサーフィンは、個人的には結構上位にきます。
そんなサーフィンをバケーションを利用して楽しもうと秘密のビーチを訪れた女子医大生ナンシー(ブレイク・ライブリー)が、海のモンスターのアタックで一変して恐怖のどん底に突き落とされる、映画『ロスト・バケーション』。
スティーブン・スピルバーグ監督の『JAWS/ジョーズ』(1975年)以来の本格的サメ映画とも評されてもいるようです。
サメの登場以降はラストまで息つく間もないほど緊張が持続するという作りは、ある意味で『JAWS/ジョーズ』を上回っているほどでした。
「バケーション」という言葉の響きはいいですね。
日常を離れて、行先も告げずに旅に出る(by トム・クルーズの『ミッション:インポッシブルⅡ』)。大抵の場合はお土産で判ってしまうのですが。
先客の男性コンビのサーファー達と思いっきり波を楽しんだ後、もう1本とひとり残ったナンシーを巨大なサメが襲います。すぐそばには息絶えたクジラが浮いています。
サメに吹き飛ばされて波にもまれた際に太ももに深手を負いながらも近くにあった岩場に何とか逃げ込むナンシー。
ところがその岩場は満ち潮になると波に沈む。
岩場の周りを旋回するサメのターゲットは明らかにナンシー。
限られた時間の中でナンシーは生還できるのか。
岸までの距離は200メートル。
全米で大ヒットしたドラマ『ゴシップ・ガール』の主人公を演じた主演のブレイク・ライブリーの作品を観たのは今作が初めてです。
カモメのお友達が寄り添ってくれているとは言え、ほとんどのシーンをひとりで演じきった演技力はかなり高いと感じました。
まさかの危機に際していかに冷静になり道を切り開いていくか、ひとりの勇気ある女性が体現しています。
ナンシーが訪れたビーチは、病気と闘った末にこの世を去った彼女の母親が教えてくれた場所で、彼女が医療の道を目指すのも、母親の様な人々を救いたいという思いからです。
ところが思うようにいかず現実をしばし離れてリフレッシュするためのバケーションで、大切なものを手にいれるナンシーの成長物語にもなっています。
ロスト・バケーション (2015年 アメリカ)
監督 ジャウム・コレット=セラ
脚本 アンソニー・ジャスウィンスキー
出演 ブレイク・ライブリー オスカル・ハエナダ ブレット・カレン セトナ・レッジ
