原作を読んでから映画を観るということは、かなりのネタバレを受け入れた上で鑑賞に臨むことになります。
福士蒼汰主演、小松菜奈がヒロインを務めた映画『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』も原作(七月隆文 講談社文庫)を先に読んでから観ました。
原作を読んだときは泣けましたね。号泣と言っていいかな。
そして映画でも何度も泣けました。
切な過ぎるストーリーのヒントはタイトルや予告編に出てくるセリフに込められています。
二十歳の美大生の南山高寿(たかとし)(福士蒼汰)が通学途中の電車の中で一目惚れしたのは、同じ二十歳の福寿愛美(えみ)(小松菜奈)。
恋愛経験の少ない高寿は親友の上山(東出昌大)の後押しもあり愛美と付き合うことになりますが、その付き合いの日々は最初から30日間と運命付けられていました。
ともあれ、高寿にとって今までの人生で一番と言っていいほどの幸せの日々が始まります。
ある日、愛美が高寿に向かって「あなたの未来が判るって言ったらどうする?」と意味深な問いかけをします。
そして愛美が部屋に忘れていったメモ帳を見てしまい、直後に愛美から告げられた驚くべき事実に高寿は茫然とします。
運命の出会いという言葉がありますが、この物語のふたり程にその言葉がしっくりくる恋人同士はいないのでは思わせます。
ふたりがそれぞれの人生を歩んでいく中でお互いは無くてはならない存在。
切ない、泣けてくる理由はネタバレになるので書けませんが、恋人同士に限らず、例えば家族だったりにとって、当たり前のことが高寿と愛美には当たり前ではないんですね。
その当たり前でないことに向き合う愛美があまりに健気で、見ていて胸が苦しくなってきます。
映画の終盤で高寿が実家の両親に愛美を紹介するシーンがあります。
そのかけがえのない団らんの様子は微笑ましいのにこれもまた切ないです。
観て決して損の無い新しい形のラブストーリーです。
主題歌はback numberの『ハッピーエンド』。
高寿と愛美もハッピーエンドであってほしいと思わずにはいられなく・・・・・。
ぼくは明日、昨日のきみとデートする (2016年 日本)
監督 三木孝浩
脚本 吉田智子
出演 福士蒼汰 小松菜奈 東出昌大 大鷹明良 宮崎美子
山田裕貴(10歳の高寿)
清原果耶(15歳の愛美)
back number 「ハッピーエンド」
