チア☆ダン 女子高生がチアダンスで全米制覇しちゃったほんとの話 | MAKOTOのMovie Station ~マコたにのブログ~

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鹿児島出身で今は横浜に住んでいます。映画が大好きで、ジャンルを問わず観てます。映画の話題が多いですが、本を読むのも好きなのでその感想記事や散策した時の様子も載せたりしています。
よろしくお願いします。

このタイトル、「もしも高校野球のマネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」(2009年)や「ビリギャル 学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶応大学に現役合格した話」(2015年)を思い出します。

映画『チア☆ダン』は、観終わった後に爽快感が残る実話に基づくサクセスストーリーです。

「スイングガールズ」(2004年)や「フラガール」(2006年)の様な映画が好きな人はきっと満足するはず。

 

 

 

福井中央高校に入学した友永ひかり(広瀬すず)は、サッカー部に入部した中学からの同級生孝介(真剣佑)の応援をしたいばかりにチアダンス部に入部します。

でも彼女大きな勘違いをしていて、チアダンスとチアリーディングを取り違えていました。

チアダンス部は、スポーツ部等の応援をするのではなく、ダンスに重点を置いて競技会出場を目指していました。

地獄先生の異名を持つ顧問の早乙女(天海祐希)は、「目標は全米大会制覇!おでこ出し絶対、恋愛禁止」と部員に宣言。これに対して先輩部員達は「やってられない!」と全員退部してしまい、残されたのはひかり達一年生部員だけでした。

玉置彩乃(中条あやみ)、紀藤唯(山崎紘菜)、村上麗華(柳ゆり菜)の3人を除くと素人同然の彼女達がチーム「JETS」としてチアダンス全米大会優勝を目指して何はともあれ歩み始めます。

 

主人公のひかりはもちろんのこと、部長を担う彩乃、ダンスはうまいけどチアダンスに欠かせない笑顔が苦手な唯、そして顧問の早乙女が幾多の困難に直面しながらも共通の目標であるチアダンス全米大会制覇を目指して成長していく姿が重層的に描かれています。

中でも、部長の彩乃のエピソードには共感するものがあって思わず応援したくなりました。

何とかチームをまとめようと一生懸命になればなるほど空回りして、悩んでいた彼女を救ったのはひかりと早乙女先生が部員全員に書くように命じた「夢ノート」でした。

一日後、1週間後、一か月後・・・・になりたい自分を書き込んでいく「夢ノート」。

それは確実に彼女達を成長させるツールになっていきます。

 

こういう物語の場合は、指導者と指導される側の確執は付き物ですが、その確執の先にラスト近くで思わぬ感動ポイントがあって泣けました。そこに至る伏線がうまく描かれていました。

 

元々潜在能力があった人たちがいたとしても無名のチームがたったの3年間で全米大会で優勝するまでには、映画で描かれている以上の想像を超える努力の積み重ねがあったと思います。

「できっこない」ことを本当にやってしまった彼女達の姿には、みならうべきところがたくさんあります。

そんなことを年代を超えて感じることのできる映画でした。

 

 

チア☆ダン (2017年 日本)

公式サイト

監督 河合勇人

脚本 林民夫

出演 広瀬すず 中条あやみ 山崎紘菜 富田望生 福原遥 真剣佑 柳ゆり菜

健太郎 天海祐希 南乃彩希 陽月華 木下隆行(TKO) 安藤玉恵 緋田康人 

きたろう

 

主題歌 大原櫻子『ひらり』

 

挿入歌 大原櫻子『青い季節』