ニコール・キッドマンの強いまなざしが、映画館を出た後もしばらく余韻を残す。
実年齢よりも15歳程若い役柄と言うこともあり、前回観た「レイルウェイ 運命の旅路」のときに比べて若々しく感じました。
アルジェリアの独立戦争で嵩んだ戦費の穴埋めに、無税の国モナコに進出したフランス企業から税金を取ることをもくろむフランスのシャルル・ドゴール大統領(アンドレ・ベンブルン)。
これをモナコ大公レーニエ3世(ティム・ロス)が拒否したことで、モナコに国家存亡の危機が迫る。
ところがモナコには切り札があった。
6年前、レーニエと恋に落ち、人気絶頂期にハリウッドを去りモナコ公妃となったグレース・ケリー(ニコール・キッドマン)という切り札。
そのシナリオはグレース自身が演出した逆転劇だった。
ヒッチコック(ロジャー・アシュトン=グリフィス)の誘いで一度は本気で女優復帰を考えレッスンまで始めたグレースでしたが、仕事より「愛」に生きることを選択します。
夫への愛
子供達への愛
モナコ国民への愛
世界の平和を願う強い思い
軍事力で牛耳ろうとする権力に対して苦悩の末、人気女優であった強みを生かしつつ、しなやかにしたたかに立ち向かって行く姿には驚きました。
グレース王妃のスピーチのシーンは、誰もがスタンディング・オべーションしたくなること請け合いです。
グレース・ケリーについては、「真昼の決闘」やヒッチコック監督の「裏窓」の演技も記憶から薄れつつあるので、もう一度観返してみたい。
『グレース・オブ・モナコ』
(2014年 フランス/アメリカ/ベルギー/イタリア)
公式ホームページ
監督 オリヴィエ・ダアン
脚本 アラッシュ・アメル
出演 ニコール・キッドマン ティム・ロス フランク・ランジェラ
パス・ベガ パーカー・ポージー マイロ・ヴィンティミリア
デレク・ジャコビ ロバート・リンゼイ ジャラルディン・ソマーヴィル
ニコラス・ファレン アンドレ・ベンヴルン ロジャー・アシュトン=グリフィス
★★★★☆