自己顕示欲と無縁の友達がいる。
その子は自分で曲を書いて歌を歌っている。
自分の想いの全てをメロディーに詩に歌声に込めて歌っている。
いいな、いいな。
そんな澄んだ曲はきっと人の心を洗い流してくれる。
私には出来ない。

だけど大抵は、そんな澄んだ心の持ち主じゃない。(完全な主観。笑)
歌い手もライターもリスナーも。
それだからこそのものがあるよ。

もちろん教科書は必要だし、道しるべはあった方が安心だ。
そしてそこに辛い道のりを共に歩く家族がいたら。
愚痴を言いながらも励まし合える友人がいたら。
きっともっと心穏やかに進める。
教科書は熟読(聴)して、迷う度に道しるべをもらう。
たまに嫌な気持ちになったら悪友と愚痴を言って、そんな自分を家族に打ち明ける。
みんな大切な役割があるんだなぁ。

冒頭の彼女は教科書かしら。
その澄んだ歌でたくさんの人を導いてあげて欲しい。
そして導かれたあなたが今度愚痴を吐くとき、誰に頼りますか。
何を頼りにしますか。
どちらも見つけられたら、いいなと思う。

ちなみに私の教科書はコブクロ。
友人というか悪友は事変。
優しい家族は林檎さん。
私ったら幸せ者だ。

悲しいかな友達と家族が増えがちなこの頃。
温かい人(曲)が増えるのは嬉しいけれど、彼女みたいな厳しくも優しい教科書がたくさん現れたらいいな。

共感が全ての世の中はいつか馴れ合うから。