幻聴の話
ずっとおざなりになってた「幻聴」の話を。
昨年の11月に前の職場の昇格試験がありまして、ひっさびさに”勉強”ってものに手を付けた。
ただ、俺の担当部門が一気に忙しくなるタイミングで、帰って来るとヘトヘトで、実際なかなか勉強に手を付けられなかった。
そのしわ寄せは当然、一気に来ることに・・・
試験前日、仕事を終えて夜9時くらいから、翌朝8時半の試験開始まで、まず徹夜で詰め込み詰め込み。途中、何度かヤバい時間帯があったが、何とかこらえ、鬼の様な集中力で踏ん張る。
昇格試験はこの筆記試験と、前もって出されたテーマに基づいて期限までに論文を提出、その両方ともが評価の対象になるというもの。
ちなみに論文の提出期限は筆記試験の翌日。試験当日の時点で、当然俺は未提出の状態。とにかく時間が無かった俺は、筆記試験でスッ転んだら論文出したって意味が無いから、筆記試験がうまく行って初めて論文に手を付けようと考え、一先ずは筆記試験勉強に集中した。
したら意外に筆記試験がうまく行ってしまったのだ。・・・論文に手を付けなくてはいけなくなった。
試験後、そのまま仕事して、夜9時頃から自宅でパソコン画面と対峙した。
ちょうど家族は帰省してて、その夜、家には俺一人しかいなかった。
内容の青写真は描いてたのだが、この手の論文って曲作りと一緒で、「もうちょっと良くなるんじゃないか?」「やっぱりこっちの方が良くないか?」「もう少しわかりやすくならんかな?」みたいなのを考え始めると、どこまでも際限なく推敲できてしまうのだ。
そんな擦った揉んだを繰り返しているうちに、夜も更け、何時頃かも覚えてないがちょっと集中力が散漫になってきた。多分この時点で40と数時間寝ていなかった。
イカンイカンと自分で頬を叩いて気合いを入れて、再度画面を睨みつけてしばらくした時の事、背後で突然、中島美嘉の声色で「鍵、ここに置いといていいですか?」という声がした。
「鍵」と言われて、俺はすぐに職場の事務所にある金庫の鍵を連想した。物凄く集中してたのか?もしくは多少意識朦朧としてたのか?今にして思えば不思議だが、俺は極めて冷静に本来2つある鍵の事を考えていた。
大切な鍵の所在を確認すべく、振り返って「1つしかないの?ちゃんと2つある?」と言葉を発した瞬間、目の前に佇む自室の壁と、自分の発した声で我に返り、この非現実的な現象に気が付いた。
しばらく放心状態だったが、さらにしばらくすると「ゾッ」とした。
ちょっとリフレッシュしたかったのと、ぶっちゃけ凄く怖かったので、パソコン担いで近所のファミレスに移動した。
ファミレスでカタカタやってるうちに朝になり、その日は休みだったが昼の飛行機で福岡に飛ぶ事になってたので、早めに職場で論文を提出して、飛行機に乗り込むやいなや53時間ぶりの睡眠をむさぼり始め、正午には空の上で廃人と化していた。
飛行機を降りてからも、その日は何となくまどろみっ放しだったので、幻聴の事を冷静に振り返れたのはその次の日だった。
一瞬ウトウトしちゃって、その一瞬で夢を見たのかな?とも思ったが、あの時あの瞬間の目の前の光景や、もっと言うと打ち込んでた文章まで鮮明に、明確に覚えているのだ。
あの声が何だったのかは知る由もないが、あの日あの時あの場所で、俺は中島美嘉と凄く”お近付き”になってたんだな。
昨年の11月に前の職場の昇格試験がありまして、ひっさびさに”勉強”ってものに手を付けた。
ただ、俺の担当部門が一気に忙しくなるタイミングで、帰って来るとヘトヘトで、実際なかなか勉強に手を付けられなかった。
そのしわ寄せは当然、一気に来ることに・・・
試験前日、仕事を終えて夜9時くらいから、翌朝8時半の試験開始まで、まず徹夜で詰め込み詰め込み。途中、何度かヤバい時間帯があったが、何とかこらえ、鬼の様な集中力で踏ん張る。
昇格試験はこの筆記試験と、前もって出されたテーマに基づいて期限までに論文を提出、その両方ともが評価の対象になるというもの。
ちなみに論文の提出期限は筆記試験の翌日。試験当日の時点で、当然俺は未提出の状態。とにかく時間が無かった俺は、筆記試験でスッ転んだら論文出したって意味が無いから、筆記試験がうまく行って初めて論文に手を付けようと考え、一先ずは筆記試験勉強に集中した。
したら意外に筆記試験がうまく行ってしまったのだ。・・・論文に手を付けなくてはいけなくなった。
試験後、そのまま仕事して、夜9時頃から自宅でパソコン画面と対峙した。
ちょうど家族は帰省してて、その夜、家には俺一人しかいなかった。
内容の青写真は描いてたのだが、この手の論文って曲作りと一緒で、「もうちょっと良くなるんじゃないか?」「やっぱりこっちの方が良くないか?」「もう少しわかりやすくならんかな?」みたいなのを考え始めると、どこまでも際限なく推敲できてしまうのだ。
そんな擦った揉んだを繰り返しているうちに、夜も更け、何時頃かも覚えてないがちょっと集中力が散漫になってきた。多分この時点で40と数時間寝ていなかった。
イカンイカンと自分で頬を叩いて気合いを入れて、再度画面を睨みつけてしばらくした時の事、背後で突然、中島美嘉の声色で「鍵、ここに置いといていいですか?」という声がした。
「鍵」と言われて、俺はすぐに職場の事務所にある金庫の鍵を連想した。物凄く集中してたのか?もしくは多少意識朦朧としてたのか?今にして思えば不思議だが、俺は極めて冷静に本来2つある鍵の事を考えていた。
大切な鍵の所在を確認すべく、振り返って「1つしかないの?ちゃんと2つある?」と言葉を発した瞬間、目の前に佇む自室の壁と、自分の発した声で我に返り、この非現実的な現象に気が付いた。
しばらく放心状態だったが、さらにしばらくすると「ゾッ」とした。
ちょっとリフレッシュしたかったのと、ぶっちゃけ凄く怖かったので、パソコン担いで近所のファミレスに移動した。
ファミレスでカタカタやってるうちに朝になり、その日は休みだったが昼の飛行機で福岡に飛ぶ事になってたので、早めに職場で論文を提出して、飛行機に乗り込むやいなや53時間ぶりの睡眠をむさぼり始め、正午には空の上で廃人と化していた。
飛行機を降りてからも、その日は何となくまどろみっ放しだったので、幻聴の事を冷静に振り返れたのはその次の日だった。
一瞬ウトウトしちゃって、その一瞬で夢を見たのかな?とも思ったが、あの時あの瞬間の目の前の光景や、もっと言うと打ち込んでた文章まで鮮明に、明確に覚えているのだ。
あの声が何だったのかは知る由もないが、あの日あの時あの場所で、俺は中島美嘉と凄く”お近付き”になってたんだな。