またタイヤの交換時期の目安としては残量や劣化による「ヒビ割れ」などで判断したり、ブレーキをかける際に必要な「ブレーキパッド」は残量やディスクローターの偏摩耗の状態により交換を判断します。その他にもドライブチェーンやスプロケットなども同様ですよね。
このように「目視」で判断できる消耗品もあれば、中には残量や状態が分からない部品もあります。今回はそんな一部をご紹介したいと思います。
【ホイール&ハブベアリング】
ホイール&ハブ内部にある「軸受ローラー」のことで、フロントは二カ所、リヤには三ヶ所あります。スムーズな加減速をサポートする消耗品です。使用距離や年数から内部の潤滑剤「グリス」が劣化し、ベアリングからゴロゴロと異音や感触が発生します。
【クラッチシステム】
エンジン駆動力をタイヤへと伝達させる装置の一つで、エンジンからの動力を最初に受け取るのがこの「クラッチ」です。そして、走行時の速度や環境により「ギヤ数」を切り替える際に必要な「クラッチを切る&繋ぐ」といった動作からエンジンの動力伝達を調整する仕組みとなっています。
このように動力伝達するための下記の消耗部品として、クラッチシステムの構成部品となっています。もちろんクラッチを「繋ぐ&切る」操作をハンドルから行うためにも「クラッチワイヤー」も含まれます。
・フリクションディスク
・クラッチプレート
・クラッチスプリング
なお、こちらが使用限度を超えると、クラッチが切れずにギヤが入りづらくなり結果ギヤを痛めてしまったり、低いギヤ数でエンジン回転数を上げていくと、クラッチが滑りエンジンが急に吹け上がってしまい、エンジンを破損する原因に繋がります。
…と、このように当店では消耗品交換の大切さとして、日頃からお客様へご説明させていただいていますが…
私のバイクだと、だいたい走行距離が何キロくらいで、納車から何年くらいで交換すればいいんですか?
そしてこのような質問がとても多いです。不安づけるわけではないですが、やはり気になってしまいますよね?そしてブログをご覧の方にも多いんじゃないでしょうか?
ちなみに交換時期の説明は、納車時に付属してきた「メンテナンスノート&車両マニュアル」に掲載しており、メーカーウェブ内にて点検と消耗品交換時期の案内が掲載してありますが、
これらはあくまでも一般的な「平均目安」なんです!的確な距離というのが本当に難しいところでもあるんです。
先ほど上記で述べた「ホイールベアリング」や「クラッチシステム」は、バイクの種類から排気量、使用用途に環境、点検メンテナンスの有無など非常に影響してきます。仮に同じバイクで同じ距離だったとしても状態が異なるんですね。
極端に言えば、クラッチシステムの推奨する一般的な交換時期を超えなくても、使用限度を超えて不具合を起こすバイクもあれば、交換時期を超えても何らノントラブルでしかも残量と状態ともに問題がなかったりと、
人間のようにバイクの状態も十人十色なんですね。なので、日頃から当店が口酸っぱく点検メンテナンスの重要性について推奨してるんです(^^)
当店お客様の中には、今のところ状態や機能に問題が無いけれど、納車から経過年数により「車検ついでにアレとアレも交換しといてね〜!」って方もいらっしゃいます。不具合トラブルを未然に防いで安心したいという表れかもしれませんね。
これはお客様の考え方次第なのでなんとも言えませんが、事実不具合が起きて壊れてからだと修理費用も高くなりますので、是非ご検討くださいね!