4月11日に行う300回記念の「演奏家のいない
演奏会」で掲げたテーマは100年前のフランス
です。フランス音楽の黄金時代と言われ、多彩
な作曲家たちが活躍しました。ドビュッシーと
並んでフランス音楽の代表的な作曲家である
モーリス・ラベルはスペインとの国境に近い
ピレネー山脈のふもとで生まれました。
最もフランスらしい、洗練された、美しい楽曲
を数多く世に送り出したラベルですが、父は
スイス人、母はスペイン人です。
彼の代表作の一つである「亡き王女のための
パヴァーヌ」を演奏会でも取り上げてみたいと
思っています。この素敵な曲名はいったいどこから
やって来たのかと問われると、ラベルはフランス
語で発音すると、韻とリズムが良いから、という
理由だけ、とそっけなく答えていたようです。
もちろん、もうひとつ、ベラスケスが宮廷の
様子を描いた絵からインスピレーションを得て、
というロマンチックな答えも用意してあった
ようです。今日はモーリス・ラベルの誕生日。
プラド美術館の画集を眺めながら、ラベルの
曲を流してみましょう。