6月27日「絶えざる御助けの聖母」祝日です。今年は日曜日と重なりましたので、唐湊修道院では昨日記念のごミサを、6月18日から「ノヴェナの祈り」を捧げた方々と一緒にお捧げ致しました。コロナ過ですので密にならないように気をつけて、人数制限いたしました。
絶えざる御助けの聖母のことについて・・・
神の母マリアは神の救いの営みの中に織り込まれており、そのみ業の一端を担う方です。なぜなら、神の救いの頂点である主の十字架のいけにえの側に母マリアは居合わせていたからです。マリアは絶えざる御助けの聖母として人々の救いに寄与し貢献しています。神の母を描いているものとして特別に知られている聖画である「絶えざる御助けの聖母」は、十五世紀の終わりごろクレタ島からローマへと運ばれ、聖マタイ教会に掲げられてのち、三世紀にわたって人々の崇敬を集めました。ところが、一七九八年、フランス革命の余波で聖堂が破壊されたとき聖画は修道院内の聖堂に移され、以来、その行方が知れなくなったのです。しかし、聖画は、一八六三年、あるイエズス会士の神の母についての説教をきっかけに発見され、初めから関係の深かったレデンプトール会に委託されたのです。こうして、一八六六年、教皇ピオ九世の命により、ローマにあるレデンプトール会の聖アルフォンソ教会に掲げられ、再び公に崇敬されることとなったのです。このときから聖画は人々の願いが適う聖画として崇敬され、またたくまに世界に知れわたりました。
日本にこの聖画がもたらされたのは、意外に早く、長崎でキリシタンを発見したプティジャン司教によってでした。後に、ラゲ神父によって一枚の「絶えざる御助けの聖母」の絵の模写が新たにもたらされ、現在、長崎の大山教会に掲げられています。