お隣の国、韓国とは実にユニークな国であり。

 

日本を「大好き」と言ったり「大嫌い」と言ったり。なんて賑やかな国なんだろう。

 

先日、日本への好感度は過去2連続で最高を記録したと報道された。

 

 

現大統領のユン氏は、親日の姿勢を見せている。前大統領ムン氏とは真逆で、我が国の岸田総理とも仲良く握手している写真が多い。国内の支持率の悪さは岸田総理と同じくらい低いようなので同じ匂いを感じているのかもしれない。

 

過去数年の韓国ブームにより、日本から韓国への関心はめまぐるしく上昇し、LCCの普及により”国内旅行よりも安く行ける海外”という地になっているようである。グローバル化が進むと共に日韓交流も加速し、韓国文化が日本へ浸透していくのも非常に早かった。メディアもこぞって韓国アゲをはじめ、「美容大国」として有名メイクアップアーティストや、女優、インフルエンサーなどが韓国コスメなどを紹介し始め、「韓国風ファッション」と呼ばれるトレンドが日本の若者を中心に浸透していくようになった。韓国料理のお店や、韓国食品・コスメなどが町中でも並ぶようにもなっている。円安の今は、日本人にとっては、ハワイやヨーロッパは手が届かなくても、韓国は近いし、グルメやショッピングを海外で楽しめる経験はし易い。2023年、極度の円安であっても、日本から232万人が訪韓している。

逆に韓国側からも、日本への関心は以前より高まりを見せている。韓流ブームから以降日本で活躍する韓国人アーティストや俳優は激増し、日本の音楽番組に韓国のアーティストが続々と出演。日本の歌手とコラボしたり、日本のドラマに出演が多発するなど、文化交流は急増している。日本のドラマがネタ切れ状態に陥り、視聴率がナイに等しいくらい伸び悩んでいるのに対し、韓国ドラマの人気は、日本では女性を中心に関心を集め、日本だけなくグローバル化するぐらい人気を誇している。サブスクでも韓国ドラマのプロモーションは非常に勢力的だ。こうやって並べると、「日本と韓国は相思相愛」のように見える。

 

しかし、領土問題や過去の歴史問題など、政治に踏まえることになると信じられないくらい反転してしまう。

 

今月20日に報道された元徴用工の訴訟をめぐり、両国関係は、また緊張状態が走った。

 

 

この元徴用工問題や慰安婦問題、竹島問題になると、韓国側から日本への目線は完全に「敵国」である。

慰安婦像を世界のあちこちに設置したり、サッカー選手に竹島領土のプラカードを持たせる行為をしたり、同じ国の反応とは思えくらいである。「我が国にとっては友好国だ」と笑顔いっぱいに韓国のことを語っていたかと思えば、元徴用工問題で、韓国側からの判決結果等がでたときには「非常遺憾なことだ」と、政府の対応も忙しそうである。軍事問題や文化交流で「大好きよ」と言った数秒後に、元徴用工問題や慰安婦問題、竹島問題を持ち出すと、「何て国だ。」ってなるのも不思議ではない。実に疲れる相手だ。ユン大統領になってから、日本への「親日感」が増した為、この極端さが日本を疲れさせる。

 

「日本大好き」であろうと「日本大嫌い」であろうと、韓国にとっての日本との「交流」一目的は「お金」なのだ。「外貨を集めることで、国が成り立って」いるといっても過言ではない。それは、2022年に安倍元総理が銃撃された動機とされる旧統一教会にも値する。この旧統一教会は、日本人信者を集めて多額の献金させ、本部である韓国に送金させていたことが問題視され、2022年は、主に自民党との関わり方についてメディアを騒がせていた。

 

島国である日本にとっては、未だ海外は遠いという感覚は、このグローバル社会時代になっても住み着いている。外貨を集めることで経済を成長させているお隣の国の企業や、エンターテインメント会の海外への広がりは、日本人から見ると輝かしく見えるだろう。SNSなどでは、「日本は終わってる」「日本企業は弱体化している」なんてことを目にする。確かに彼らの進出力は素晴らしい勢いだ。バブル時代やバブル以前の日本を知らない若者にとっては、こういった意見が出てきても仕方ないだろう。しかし、日本は、少子化や経済難といえども、人口の多さと消費力の高さでまだまだ国内でも収益ができることもある。グローバル化が常用し、その感覚が持てないかのように見える。お隣が世界で活躍しているとなると、不安になることもあるだろう。経済の悪化と物価上昇、賃上げにならないことで、日本に希望を捨ててしまうのもわからなくもない。でもほとんど日本人は、日本にいる。外へ出た人も、日本へ帰ってくるパターンが非常に多い国なのだ。それど日本国内で安定できる国なのである。

 

日本での文化交流への売り込みもかなりの勢いなのは、前述のとおりだ。文化交流から生まれる収益は重用だ。訪韓数が増加したり、韓国製品を使ってもらえることで、経済が豊かになる。韓国は、日本より人口が少なく、若者は海外へ出ていく傾向が非常に強い。少子化も深刻になっている中、日本は、韓国にとって経済安定・成長には必須な相手なのである。

元徴用工問題や元慰安婦問題にしても行きつくところは日本からの「お金」なのだ。元慰安婦問題では、日本が和解のために韓国側に多額に金額を渡したのにも関わらず、そのお金は当事者という人には届いていないと報道された。上層部で握りめていたのにもかかわらず、「そんなの知らない」というような態度を突き通し、結局日本への要求を増加させていた。旧統一教会も要は「宗教」という”手法”を使い、日本から”献金”というお金を集めていたのである。

「日本が大好き」でも、「日本が大嫌い」でも、韓国が日本に求めることは、日本からの収益である。

 

北朝鮮との南北問題や、財閥による格差社会の拡大、若者の就職難、少子化問題などと、この国も向き合っていかなければならないことが多い。1988年のソウルオリンピック以降「民主国家」として成長してきた韓国。休戦中の相手である北朝鮮は、ミサイル開発を進め、米国と緊張状態にあるロシアや中国、イランなどと交流を深めている。民主主義が脅されるようになってきている21世紀。行きつく先などこになるのか。

このユニークな国の中では、日本が外からみる輝かしさとは、信じられないくらいの深刻な問題を抱えているのかもしれない。

 

by ステフ姉さん