脳出血発症前夜
なぜか若いころから自分の人生は50年という気がしていた。具体的に死を意識しているわけではなく、ただ50歳以降の人生があるようには思えず、苦しんで死ぬイメージもなかったので、怖いということもないし、死にたくない、という強い気持ちもなかった。

 

ただ50歳以降が空白というイメージだけだった。50歳以降の人生の実感が持てなかった。48、9歳ころになったとき、家族に「うーん、お父さん55歳くらいまで生きてそうな気がしてきた。」と話していた。

 

仕事も丁度綺麗に片付いた時。帰り支度をしていると、?クリアファイルを持っているはずなのに、スルッとと落ちて掴めない。スーツに腕が通らない。まずい❗脳卒中か、家まで帰れるかな。とみるみるうちに体が動かなくなっていく。

 

取り敢えず携帯で「体が動かなくなった」と家内にメールした。このままこのオフィスで死ぬかな、と思っていた時、行けず後家の同僚が、そのまま動かないで❗救急車呼ぶから。この人親の介護してるって言っていたので多分脳卒中だとすぐ分かったんだと思う。性格が合わなく喧嘩もした人だけどこのときは助かった。