目的はオーロラ鑑賞だ。
娘とは、約9ヶ月ぶりの再会。
逞しくなった娘に感無量となる私。
人生で一度は、オーロラを観ておきたいと思っていた。
娘の留学で、まさか実現する機会があるなんて。
旅費は今の私にはとても高かったが、このチャンスはお金に変えられないと周囲の理解を得て実現出来た。
マイナス36度の極寒の中、娘は暖をとってオーロラ出現を待機していたが、私は可能な限り外へ出て1人丘に立ち、じっと出現を待っていた。
ずっとずっと、観たかった。夢だった。
それが正に実現しようとしている。
しかし、初日は出現しなかった。
そして、3日目。
私は又1人丘に立ち出現を待つ。
生き物の様に動く光。
それは今まで観た事も無い奇跡。
雄大な自然の前でただひたすらに圧倒されて立ち尽くす。
両手を広げて空を仰ぎ、あぁ!と歓声をあげる。
オーロラを抱きしめようと、大きく両腕を広げ深呼吸する。
少しも見逃さない様に。
奇跡を魂に刻み込む様に。
私の脳裏には、今迄の様々な出来事が浮かんでは消え又浮かんでは消える。
まるでオーロラの様に。
思えば色々な事があった。
次女がカナダ留学の為に私の元から旅立った。
その後長男が高校入学。
長男はアスリートの為、食事に気を遣い3:30起きでお弁当と朝食作りをする事になった。
慣れない日常で疲れ、腰を痛めてしまった。
その後、長女が身体中に大あざを作り帰宅。それが発端となり怒涛の如く色々な事が起こった。
新宿警察署、地元警察署、児童相談所、鑑別所、
少年保護センター、弁護士、家庭裁判所、審判、鑑別所、そして少年院送致・・・
娘の相手男性は成人の為、書類送検された。
家に帰っても、守ってくれる人が居る訳でもなく、弱い私に何て試練なんだろうと1人泣いていた。
秋には娘の高校へ退学届を出した。
無念で涙が止まらなかった。
体調もずっと優れず、毎年恒例の富士登山も叶わなかった。
・・・・
でも、そんな様々な事もこの奇跡の前では本当にちっぽけな事なんだ。
地球の雄大さ、自然の素晴らしさに圧倒されて、気がつくと涙がとめどなく流れ、そして号泣してしまった。
丘の上で1人だった事を良いことに。
オーロラを観て、私は生まれ変わった。
今年は目標を明確にして、夢を追い続けたい。
何事も諦めない。
教養も深めたい。
地に足をしっかりつけ、胸を張り、前を見て、大きく深呼吸して。
そして、笑おう。
私はいい女になる。
きっと




