7月28日に紹介した小泉尊聖さんの本読んでいたことが、良かったです。9月6日のＮＨＫの番組「クローズアップ現代」で「米・タリバン秘密協議 和平交渉の舞台裏」というテーマで放映されていました。本を読んでいたおかげで、それぞれの国の思惑がからんでいることや、タリバンそのものについての話がよくわかりました。以前は、タリバンすべてが過激な戦闘集団なのだと思っていた誤解も溶けていたので、その中で平和交渉に頑張っている人が、かえって、過激な人に狙われて殺されている現状の話もよくわかりました。アメリカが国益を考えているのも現実味を感じさせられました。本にもありましたが、アフガニスタンの平和は、その国の人が立ちあがって築いていくしかないと改めて思いました。政治も文化もその国民とともに歩んできたし、これからもそうあらねばならないと思います。番組では、確かアメリカが和平交渉を進めるにあたって、捕虜の釈放について合意していたのが、国の議会からクレームが出て、付け加える条件が増えて、交渉決裂でまだ進んでいないという現状だそうです。でも双方とも何とか事態を平和裏に収拾したいという気持ちはまだ続いているので、希望がなくなったのでは、なさそうです。大統領選が近づいているのも交渉の足かせになっているみたいです。
本にあるように、私も平和を願う一人として、アフガニスタンの問題だけではなく、様々な事柄について、本当にみんなが幸せになる平和につながることなのかという視点で考えようと思っています。