2017年11月30日、虎に激震が走りました。守備の名手として長らくセンターラインを支えてきた大和の横浜移籍。「自分みたいな選手に、ほしいと言ってくれて…。本当にありがたい話です」とは大和の言葉ですが、いえいえそんなことはないでしょう。年俸推定1億円の3年契約が何よりの証です。課題の打撃面でも打率.280、OPS.650はキャリアハイに近く、スイッチヒッター転向は成功したと言えます。中谷の活躍、上本の定着、北條こそ伸び悩んだものの糸原の出現によりセンターラインのポジション争いは激化し出場機会を増やすには至らず。新たな活躍の場を求める30歳の気持ちは分かりますが、彼を一番必要としていたのは他でもないタイガースだったのではないでしょうか。
【2017年タイガースのショート】
北條史也 71試合 守備率.972 UZR-3.0
大和 56試合 守備率.987 UZR+8.2 WAR2.4
糸原健斗 40試合 守備率.973
植田海 7試合 守備率.957
森越祐斗 1試合 守備率1.000
大和はセカンドとしても48試合出場し守備率は.990 UZR+6.2と球界トップクラスの守備力を誇っています。(115試合出場した上本は-3.2 、WAR3.9と打撃を加味すればチームへの貢献度は高かったと言えましょう)
圧倒的な強さで優勝を果たした広島の二遊間、菊地がUZR3.2、田中広輔がUZR0.9という数字を添えればより大和の守備力が際立つのではないでしょうか。
※セイバー指標は1.02さん(http://1point02.jp/op/index.aspx )からお借りしています。
さて今年のタイガースにつきまして。かつての名セカンドの応援歌ではありませんが、めまぐるしい内野戦争の様相を呈しています。
ショートは糸原北條の争いに西岡植田海らが挑む構図でしょうか。植田海はここまでアピールを続けていますが、実績のある若手2人が好調を維持しており奪取には更なる継続性が必要でしょう。
「コサリオ」糸原はキャンプより振れており昨日の試合でもマルチヒットと打撃絶好調といえますが、ここで問題になってくるのはやはり守備力。昨季UZR/1200-19.4と本職では無いとはいえ拙さを見せた守備を補うためには現状の好調ぶりを続ける必要があるでしょう。何よりも昨季のような負傷離脱は今年は絶対に見たくない光景です。北條は2016年のような猛アピールが必要でしょう。その北條、守備指標ではUZR/1200-6.9と楽天茂木栄五郎とほぼ変わらず。レギュラーとして確固たる地位を築くためにはやはり北條も打撃面での成長を期待したいところです。西岡らは一年を通して活躍できるかといいうと不安が大きく現状はこの2人の争いになるかなとみております。
守備力に長けたショートを据えることが難しい中で、サードに大山を固定する方針とすればセカンドは鳥谷と上本の争いとなるのでしょうか。ドーナツと揶揄されることもある上本ですが、阪神の中では昨季は守備面でも比較的安定しており攻守のバランスで考えれば(ケガをしないというとても難しい前提ですが)1年を通し使い続けたい選手です。当初のプライオリティーは絶対的な存在になっている鳥谷と思われますが、守備面のマイナスを補う昨季の打棒を今年も発揮できるか、シーズン中に金本監督はどのような決断をするのか目が離せません。大山は安定した「品のある」送球が魅力ですが昨季サードで10試合出場し4失策守備率.818。ファーストでは及第点の守備を見せており慣れない部分も大きそうですが、経験を積みながら球際に強いサードになって頂ければと思います。
現時点での内野争いは
一塁 ロサリオ>>>>>陽川
二塁 鳥谷>上本
三塁 大山>>(鳥谷・糸原)>>今成
遊撃 糸原・北條>西岡・植田>>>山崎・熊谷
とみています。
大和が去った現在、昨季以上に攻撃重視のファイヤーフォーメーションを組まざるをえないような2018年タイガース。初年度の鳥谷は決して守備の良い選手とは言えなかったと思います。糸原北條大山らには失敗は大目にみながら、絶対的なレギュラーを掴めるような成長を期待しましょう。
鳥谷糸原の二遊間にロサリオ登場、今年が正念場の藤浪は今年はどんなスタートを切るのか。今日も楽しみ目白押しです。