僭越ながら、歌手デビューっていうか、CDを出すことになった。

デビュー曲は自分で作詞作曲した『淡路島』。俺の今は亡き父の故郷である兵庫県淡路島をテーマに、父のこと、そしてその父に幼い頃毎年連れて行ってもらってた淡路島の風景、そして自分自身も父親になったことで気づいた男としての景色…そんな色んな景色を歌詞に込めた作品。

この曲はそもそも、俺が公私共に可愛がっていただいてる歌手・香田晋さんに唄ってもらおうと、昨年の3月に作った曲で、実際に香田さんや香田さんのレコード会社へのプレゼンも済んでた。

でも、そうこうしているうちに、この曲が違うレコード会社(つばさレコーズ)の方の耳に入ることになり、「この曲は増田さんが自分で唄うべき歌ですよ!」と言われ、

「“ますだおかだ増田”や本名の“増田英彦”という名前では唄いたくない。」「同じ土俵に立つプロの歌手の方々に対して失礼のないよう、ちゃんとボイストレーニングを受けてからレコーディングする。」

という条件だけは出させてもらって、有難く受けさせていただいた。

カップリングの曲は馬場俊英さんがわざわざ作ってくださった。

「『淡路島』がどっちかいうと大人向けな曲って感じなので、カップリング曲は逆に若い人達が聴けるラブソングを作っていただきたい。でも『淡路島』とあまりにもかけ離れた曲ではない方がいいです。例えば、故郷から離れることになって別れた恋人達の歌とか…。」

というボンヤリしたテーマを挙げさせていただいたら、そのド真ん中の曲『防波堤』が仕上がってきた。

これがめっちゃエエ曲なんです。俺みたいな奴が唄ってすんません。

そして更に驚いたんが、『淡路島』を初めて馬場さんに聴いていただいた時に、

「もっと増田さんのお父様のエピソードや思い出を歌詞に盛り込んだ方がいいのでは?」

というアドバイスをいただいて、それから再び考えて付け加えた歌詞と出来上がってきた『防波堤』の歌詞の中に偶然同じフレーズがあったこと。

今回、なんか馬場さん人気に便乗したと思われそうやけど、これらは昨年の馬場さんの“紅白初出場決定”よりも前に決まってた話。今回のレコード会社のプロジェクトリーダーと僕が馬場さんの歌の大ファンという共通点から生まれた話。っていうか、そもそも俺がファンになったのも、その人に馬場さんのCDをプレゼントされてのが始まり。

この2曲を素晴らしいアレンジで仕上げてくださったのは、馬場さんや森山良子さんの曲をアレンジしたり、平井堅さんのキーボードも担当されてる五十嵐宏治さん。

ジャケットのデザインをしてくださったのは、BENNIE Kさんのジャケットも手がけてはるHOMEEさん。

こんな俺をアーティストっぽく写真撮影してくださったのは、川嶋あいさんのジャケットも手がけてはる上野由日路さん。

プロモーションビデオを撮影してくださった電通テックさんの監督は、今から17年前、大学4年やった俺がCMプランナーやコピーライターを目指して就職活動してる時にたまたま仲良くなった人物。その後、お互いがこの世界に入ったものの疎遠になってた。そして、今回プロジェクトリーダーが撮影の依頼したのがたまたまその人物で…。「恥ずかしいから、出演すんのは嫌!」っていう俺に、「このPVは増田さんが出ないと意味ないです!」と口説き落とされてしまいました。

こんなプロフェッショナルな方々、レコーディングに関わってくれた方々、つばさレコーズや松竹芸能のスタッフ、ボイトレの先生、ご尽力いただいてる淡路島と兵庫県の方々、応援してくれるマスコミ関係者の方々、そして相方、ホンマ沢山の人達に支えられ、アーティスト名『増田政夫』でデビューします。

まぁ、あくまで『淡路島』という曲を世に出すためのデビューですが…。

わざわざ応援メッセージをいただいた、淡路島出身の女優・大地真央様、俳優・笹野高史様、ガンバ大阪・加地亮様にも心から感謝です。

淡路島には歌がないと聞いてます。この歌が淡路島の人々に受け入れられ、皆さんのBGMになれたら最高です。

『増田政夫』 これは俺の亡き父の名前です。


増田政夫オフィシャルサイト http://www.tsubasa-records.co.jp/masuda/

携帯着うた レコ直(レコード会社直営♪サウンド) http://recochoku.jp/masuda/