先日のトランプ元アメリカ大統領の銃撃事件の報道には衝撃が走りました。原因については「推測論」に過ぎませんが、「言うこと聞かなければ消してしまう...」的な発想は遠い過去から続いており「どちらが正義か?」の論争も当事者を変えれば「どちらも正義」と言われるとおりだと自分は考えます。少々度が過ぎる発言でありますことご容赦下さいませ。
※ご対面直後 初めて見るVR6 3.2L のエンジン 挟角(15°)のV6なのでコンパクト
本日もちょっとだけ元気に行ってみましょう!
今回のお題、
「キーが回らない Audi A3 VR6 3.2 quattro さんはどうするの?」こと「 Audi A3 VR6 3.2 quattro 」さんは「キーが回らずエンジンがかからない」という症状で「自走不可」な車両ですが、これまで様々なアクシデント?が続きようやく「ご縁」が巡ってきた輩です。「隣に住まう元秋葉原ショップ店員さん」もそろそろ「自分の車」と考えており、「ソニカさん+A4クワトロさん(後日記載)」が嫁ぐタイミングだったこともあり先行して「車の入れ替え」となった次第です。
※朝一番 成田の第一ターミナルより飛び立つ 数少ない LCC (Peach)
※お見送りいただきました!
☆入手経緯☆
今回も かの「メルカリ」を利用しての車探し、最有力候補は今や超希少種となる「鹿児島の Opel Astra H」でしたので意を決して現車確認に向かった結果、塗装の色合いも含め車の状態があまりにも違い(悪い)すぎたので「一分でごめんなさい」、「福岡の Mercedes-Benz C200 Sports Coupe」は問合せ中に音信不通と「負のループ」が続きます。意気消沈していた時に飛び込んできたのが「Audi A3 VR6 3.2 quattro」
さんでした。Audi車の事を文献でかなり読んでおりましたが、調べるとこの A3 クワトロさんは「稀少性」が高く「変わり種」であるとともに兄弟車が「 ゴルフR32 」ということは意外と知られていない?ように思います。
出品者さまと色々協議、本来は「自走不可のためレッカー手配現地必須」との事ですが、無い知恵絞って出たのが、「現地で修理して自走」という手段を提案、「快諾」いただきましたのでこうなると「善は急げ」とばかり準備開始、日程もタイトに快諾翌日に飛行機のチケットが一席だけあったため緊急手配完了、「Audi版 R32」を入手するチャンスが巡り「いざ北海道へ!」単独飛行であります。
※重量制限の中、持ち込んだ抜粋工具では結果足りませんでした...
※赤いレザーのセミバケットのシート類 リアビュー
☆お詫び&ご参考☆
以下内容についてはわかりにくい文章でありますこと何卒ご容赦下さいませ。文中に出てくる「ステアリングロック」とはキーを抜いた際に「ハンドルロック」を行うための「ロックシリンダ部品」の事で「ステアリングをロックする行為・状態」ではなく「部品」の事を示します。また「キーシリンダ」とは正しいキーを入れた時にだけ回るシリンダー」でこの部品が「ステアリングロック」の右側に別部品として組み込まれており恐らくはその内部に「イモビライザのレシーバー」も組み込まれている仕様の部品です。
フェーズ1.
☆ひたすら分解☆
今回の症状は意外と多いトラブルのようで、アウディに限らずVWでも発生する不具合のようです。この部品、日本では「ハンドルロックシリンダー」などと呼称しますが、諸外国では「ステアリングロック(steering lock)という名称の「盗難防止のステアリングを回らなくするシリンダー部品」なのですが、このシリンダー内部の金属部分が折れ(割れ)内部の回転部分に挟まりシリンダーが回らず結果「イグニッションスイッチも回らない」ため「エンジンもかからない」という症状です。トラブルはその逆のパターンもあり「キーが抜けない」「エンジンが切れない」症状も存在します。
問題個所へのアクセスするための分解作業は2時間程度で完了!ここまでは順調です?!
※既にエアバックは外れていますことご容赦下さいませ。しっかりバッテリーのマイナス端子は外れていますよ!
※ステアリング撤去 このタイミングで工具が足りないです。ステアリングを外すにはトリプルスクエアのM12が必要です...やってはいけないですがトルクス代用
フェーズ2.
☆ボルトが外れない☆
この「ステアリングロック」は取り外すことが出来ないよう工具がかからないお皿状のM8のボルトが使用されています。(締めるためのネジ山を装着後切り取る仕様)これを外すのが意外と苦戦強いられるとの情報、しかし日本の業者さんはいとも簡単に外しておりますが「見るのとやるのは大違い...」、結果2日かけても2本中1本が外れず正直、「疲労困憊」のなか「ネジが外れない呪い」がかけられており「自力解除」が必要のようです(涙)。
※右側/側面から セキュリティボルトというらしい...簡単に外れるとまずい部品ですから納得です
※上部から 右側は工具が入り、作業ロケーションも良いため、数分で外れました。
※鬼門であった 左側 仕様がわかれば外す術が掴めるのですがこの段階では何一つわかりません...
フェーズ3.
☆作戦変更&エンジン始動☆
画像がありませんことご容赦下さい。
今回の交換する「ステアリングロック部品」は既にご用意いただいております。
作業開始からボルトを外す作業のみの2日目夕刻、どうやってもボルトが外れないため回らない「ステアリングロックを外す作業」を一旦やめ「ステアリングロック内部のロック機構の物理的破壊」を試みます。これは先に動画で見た「シリンダロックの修理」を参考にした内容です。ネジを回すために数本購入していたタガネでとある部分を打撃にて叩き切るのですが、衝撃が入りなんとキーが回りましたが戻りません...。以下行った内容です。
①ゴニョゴニョと「キーシリンダー」を外す
②「ステアリングロック」を分解
③イグニッションスイッチの分解(破壊)
④元凶の「割れて剥がれた金属片」の撤去
⑤キーシリンダー構造の把握とハンドルロック解除位置の把握
⑥新しい「ステアリングロック」に「キーシリンダーを取付」
⑦結線2か所(イモビライザー受信機用 イグニッションスイッチ用)
心を静めエンジン始動!
大成功!エンジンが息を吹き返します。更に作業
⑧VSCD(診断機)にてフォルトコードの吸い上げ&クリア実施
⑨走行中「ハンドルロックがかかり曲がれないという最悪なシナリオ」にならぬよう
「ハンドルロックの恒久的解除」かつ「シリンダロックの吊り下げ」
※おかえり!感動のエンジン始動
※危険極まりない状態何卒ご容赦下さいませ。(場内でしばし安全確認)
フェーズ4.
☆帰還☆
帰りはそのまま函館→青森ルートを考えておりましたが、翌日再作業で「ボルト外し」を実施いたしましたが進展なし...。再度組み上げ、更に安全性を上げ苫小牧より大洗向けのフェリーに乗船することといたしました。さすがに車中泊を強いられたりとフェリーのベットとお風呂は至福の時間でした。※作業はNGなので爆睡です。
※朝9時 後方甲板より(サンフラワー/しれとこ)
※個人的に大好きな「ガルパンのポスター」大洗港が舞台のアニメです
フェーズ5.
☆勝利!☆
帰宅しリベンジ作業 左右3mm程度は軽くボルトが回りますが、それ以上はどうやってもボルトが回りません。「基本上からのぞき込む」しか手立てがありませんが、あれこれ試し、開始から足かけ4日目、その時がやってきました!
ネジが回らない最終的な原因は「ネジをこねすぎてネジが食い込み回らない」状況、本当に大変でしたが、結果OKとしましょう!
※外したら崩壊しました... ボルトが取れても部品を外すためにはひと工夫必要です
※格闘の跡が...
※横から
※削れてた台座部分 「回らない原因」はこの溝に削れたボルトの角が嵌りました 「やらかし」とは言えこれは見えなかった(確認できない)です...
※ステアリングのステー(取付)部分
※綺麗に外れた右部分
※曲がったステー部分の修正
※交換完了!
フェーズ6.
☆タイヤ交換(パンク修理)&走行インプレッション☆
乗り心地改善ということで、幅、扁平率を上げているとの事ですが、取り急ぎ元の状態へ戻してみましょう!夏タイヤが1本パンクしているとの事で確認したところ、5cm級のビス発見、パンク修理をDIYで実施したのですが、車のパンク修理は「人生初」です。
※抜いてびっくり!
※走行インプレッション 良い感じです!
※稀少な「3.2 quattro 」のエンブレム
作業はまだまだ続きます!
Let's challenge !
See you Next !