ご近所の桜がほぼ満開を越えた状況とは言え、今週末は各所でお花見イベントが開催されるようです。銘柄まではわかりませんが、ピンク色が濃く「ぼんぼりのように花をつけるタイプ」と「枝いっっぱいに咲き誇るタイプ」があり、自宅の近所にあるその「貝塚公園界隈」には「真っ青の綺麗な花たち」や「西洋タンポポ」がここぞとばかりに咲いており、いつも「季節感いっぱい」で「心癒されるお気に入りの公園」であることに違いありません。

 

※前回のオイル漏れ発生個所であろう「高圧ポンプの接続箇所」動作チェック後も良い状態 このまま維持してくれるはず?

 

※今年一番早く咲いた桜さん

 

今回のお題、

「Audi A4 Allroad quattro さんはこんな感じです 」ことクアトロさんの整備「その6-2」とし「バキュームポンプの修理」をお届けいたします。

 

バキュームポンプの修理を一旦終了とした直後、残念ながら「オイル漏れ」が修正されない状況が判明し「リトライ」ではありましたが、スパークプラグ、エアフィルター(未掲載)交換を同時進行した経緯もあり車両の調子がすこぶる快調になりました。アクセルを踏んだ時の「ターボのブーストの盛り上がり」が明確に出るようになり加速感も以前より増強された?ようです(フラシーボ効果?)。

 

※高圧ポンプ 別アングル

 

この修理はトライアル要素が強く長期に耐えられる素材に交換することを前提とした内容であったため、今回交換したOリングの素材、サイズの変更を同時に実施いたします。※今回の交換作業の部材は既に手配済み(Oリング✕2種類 ガスケットx1)

 

フェーズ1.

オイル漏れの発生個所はカメラも入れられない狭い箇所であり、「手でなぞったら結構なオイル漏れ」があったのですがその漏れている箇所の特定ができませんでしたので再度取外し状況の確認とポンプ固定の「90mmのボルト」の入りが悪いこともあり「タップ」をあて「ネジ穴修正」と「ボルトの交換」を同時に実施本格修理といたします。分解作業は「復習」なのですが今回は「ネジ&工具脱落」に配慮しつつ、取外しは最低限で済ませミッションコンプリート。分解して確認したところ、一番懸念されていた「バキュームポンプの蓋」に配置する「Oリング」部分ではなく(画像無し/ご容赦下さい)「高圧ポンプの根本部分」であったのは「装着ミスに起因する点」だと推測ができ確認したところ「交換した高圧ポンプのOリングの破損(えぐれ)」がありましたのでこの取り付け作業には注意が必要です。

 

※摘出前の折れたタップ?ネジ?本当に驚きました...

 

フェーズ2.

Oリング交換の前に「ポンプ固定用のボルト穴3箇所」のネジ山を調整するためタップを当てます。サイズは「M6 ネジピッチ1mm」のタップを近所のホームセンターで手配しており、早速作業開始、作業場所も狭く「タップ作業」はそれほど多く経験はありませんがここで遭遇したことが無いアクシデント発生、タップの先端が出ているのにタップが回らず、タップを戻して確認したところ「先端が残っている?」ではありませんか...。「思考回路に???がいっぱい」状況把握までしばらく時間がかかり判明した事実は「タップであろうネジ類が折れネジ山に残っておりそれが今回摘出された」ということです。幸い「貫通式のネジ山」かつ折れた長さが5mm程度だったので「摘出」されましたが、実際にラジオペンチで掴んでも外れず、ドライバーで上からたたいて外しました。(悔しいですが破片は落下 ) タップの山も破損していましたのでもう一本購入し再度調整、良い感じです。

 

※Oリングの装着感もばっちり!

※Oリングのカサ高がしっかりつきました。(前回のカサ高/最大0.1mm程度)

 

フェーズ3.

バキュームポンプのシール(Oリング)の交換を実施いたします。前回掲げていた部材「FMK-70 4D  JASO-3095 線径: 3.5mm/内径:94.60mm 外径:101.60mm」と交換装着具合は前回の3.1mmよりもかさ高がありしっかり密着されかつ素材の対応温度も-20℃~200℃なので関東での使用なら特に問題ないと思います。更に今回は「バキュームポンプガスケット」を新品手配、純正品ではありませんが、Opel Vita さんで絶賛だった「Elring社製」と信頼性は抜群です。ご参考:この製品は「アルミ製ガスケットが3枚重なっている製品」なのでもしも1枚のタイプならばこの車種には使用しない方が良いと思います!(動画サイトで言っておりました。)

 

※Elring 443.020

※青い部分はクランクヘッドのつなぎ目に当たる部分 中央上の茶色の丸い部分にゴミが付着し詰まりますのでしっかりクリーニング(外れますが気を付けて作業を)

 

フェーズ4.

新品のガスケットは脱落しませんので綺麗な作業が出来ます。挿入はボルトの後入れが出来ませんので先に上部のボルト2本を先に入れた状態ではめないとなりません。また上記画像の十字の嵌合がクランクシャフトに嵌らないとしっかりポンプが嵌らないので注意が必要です。※今回は「外した状態のまま」でシール交換作業をしたので回っておらず作業は容易です。新調したネジも装着時に大きなトルクもいらず手で回した後、規定トルク(9NM)で締め上げ完了。Oリングも新品に交換し、その後、高圧ポンプを挿入、前回失敗した「ズレた挿入」に気を付け作業実施、とは言え、バネ圧も強く先に固定することが出来ないので初めて触るトリプルスクエア/M10のネジ上下ではありますがオイルをたっぷりと塗り、均等に締め上げ完了、ファーストインプレッションは成功のようです。

 

※裂けたOリングこれは単体で550円 上から2本が純正のネジ先端が削れています径M6/P1mmのナットがしっかり入るのでサイズに違いはないと思います。一番下が今回用意した「 M6/P1mm/90mm 」のボルト 平ワッシャー入れています。

※交換後の脱脂後の状況 久々に達成感(笑)

 

今回は部材の選定からトライアル装着を含め実験要素が多々ありますが結果OKなので良い具合に修理されていることを祈ります。

 

Let's challenge !

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