首都圏の降雪による影響が各方面に波及いたしました。北国や、雪深い地域の方には「滑稽な様相」かもしれませんが、雪上、氷上歩行の体験をしたことが無い人があまりにも多く、手袋、スノーシューズ等の装備も厳重ではないため容易に転んでしまいます。また揃えようにも販売すらしていないのが事実です...。私も上京して2年目に23区で30cmの積雪で大混乱となり、いたるところで転びそうになったり、実際に転ぶ人が大勢おり、それを眺めて「嘲笑する自分」が正直ありましたが、年月を重ねその時の自分を「責念」いたしました。雪が降ると犬のよう?にはしゃぐ自分は今だ健在です(笑)がどうか北国・雪深い地方の皆さまに於きましては「温かい気持ちで」見守っていただきたいと思います。
本日も少し元気に行ってみましょう!
※急遽ハブナックル取外し
※無残にも破壊されたTS継手65A
今回は前回の続き、「ソニカさんはハブベアリングから異音発生再来?はどうしたの?」Part2をお届けいたします。
☆お願い☆
本内容を見て実施いただき、トラブル発生時の責任は当方で負うものではなく、作業される方の責任である事をご理解ください。また、実作業は目視でその安全を確認して実施下さいませ。
フェーズ7.
運転席側のハブベアリングは取り急ぎ取外し完了しましたが、先に外したハブには、インナーレース(ベアリングの内側部分)がそのまま付いてきているので、それを外す作業がありますが、これが一番厄介との書き込みが多数見受けられました。よく観察すると、ABSセンサー用の金属プレート(網目の輪っか)が付いており、それを外さないとインナーレースにプーラーを掛ける隙間が確保できません。この金属プレートはM5のビスが高トルクで締められており、また経年で錆も見え、プラスドライバーで回しましたがびくともせず、若干なめ気味になったので一旦保留としました。
※当然ですが、「専用工具」はしっかりしており時間もかかりません!
フェーズ8.
運転席側が成功したので、助手席側(左側)のハブベアリングを先に外しましょう。手順は一緒なのですが、錆が多く「固着度合いが」右側より強い印象です。ハブボルトを外し、ブレーキ関係を外し、ドライブシャフトも抜け、「本番前のハブ抜き作業」なのですが、抜こうにもハブプーラーを締めても手ごたえが変らずぐいぐい締めこまれるだけで機能していないようなので、よく見ると、支えで入れていた「ホイールナットレンチ」が上手くテンションを保持できず無残にも「徐々に折れ曲がり」ハブプーラーの締め上げボルトが「ノーテンションで回転」しまいました。作業は一旦中止、別の方法として、今回手配したM16のロングボルトと大きなプレートを使用し、フロントメンバー上部にかかりましたのでそのまま再度「ハブ抜き」を実施何とか外れましたのでOKとします。※インレースはもれなく付いてきました。
※外したハブ インナーレースが付いてきます
※使用した工具:Anex ミニインパクトドライバー ネジ8本外れております。
※苦労して外れたインナーレース
フェーズ9.
いよいよハブベアリングを取り外します。右側で先にハブナックルを面一まで外し、その後「塩ビの継手」を使用しましたが、今回はそのまま塩ビのパイプとかさ上げする4x4の板を使用し一気に外す作戦で行います。固着が強いせいか、塩ビパイプが板にめり込みますが、抜ける気配がありません。一旦中止し、再度別の位置、向きでチャレンジし、同様に板がめり込みますがそのまま締め上げた途端、「バキ」という音音と同時にボルトが落ち、「塩ビパイプ」が崩壊しました。幸いケガもなく安堵しましたが、これは「危険(無謀)すぎる作業」であったこと、深く反省いたしました。決して真似をされませぬようお願いいたします。作業を切り替え、タイロッドエンド、ロアアームジョイントを外し、 本日の作業はここまでとし専用の工具を使用することにいたしますので「トライアル」はこれにて終了です。
※トラブルの左側 少々錆が多いです
フェーズ10.
専用のハブベアリングプーラーをAmazonにて購入、同時に「ABSセンサー用の金属プレート」のビスを外すため「ハンマーで叩いて固着したネジを外すインパクトドライバー」、「爪が薄いかつ直角のベアリングプーラー」も同時発注、すべて翌日に到着し再チャレンジです。「ハブベアリングプーラー」は、「ボルトM22」、「ナット32mm」 、金属プレートも外周5mm+内のかさ上げ5mmのフランジ形状であることから塩ビパイプでは絶対強度が足りないと判断出来ました。肝心な作業はいったってスムースですが、32mmの巨大スパナでもかなり力を入れ回しましたので「危険すぎる」お粗末な実験、何卒ご容赦下さいませ。右のハブナックルをワイヤーブラシ等で綺麗清掃し、薄くグリスをナックル、ベアリングに塗布、そのまま逆手順でメイン作業の「ハブベアリングの圧入」を実施、これは気持ちよく「ぬるぬる入る」感じで、奥に到達すると回らなくなりますが、そのまま「ぐいぐい」テンションをかけるとベアリングが破損しますので注意が必要でしょう。(専用工具は良くできています)左側も同じ手順で行うため、外したタイロッドエンド、ロアアームジョイントの復旧を実施後、ハブベアリングを挿入し完了です。
※左側:圧入したベアリング スナップリングも装着完了
フェーズ11.
15時頃に「インパクトドライバー」が到着、初めての作業でしたが、コツがわかり、全部で8本あるビスも無事外れ、インナーレースを外すため、ハブとインナーレースにベアリングプーラーを掛ける「隙間」をつくるため、タガネとハンマーで地道に戦います。結果、外れましたが、プーラーのボルトが上手く固定できないため、試行錯誤し無事?インナーレース除去完了、日も暮れそうだったので一旦作業中断、「なめたM10のネジ」を「M10のボルト」に変更、ハブの打痕をやすりで修正し準備完了です。しかしながら、翌日の天候はAM中雨の予報、タイヤが付いていないフロント内部に「雨」を掛けたくないので、暗がりの作業ですがハブの挿入作業実施いたします。
※右側:圧入したベアリング スナップリングも装着完了
※20時より始めた再作業:完了した左側
※20時より始めた再作業:完了した右側
フェーズ12.
ハブの圧入作業はベアリングの圧入作業と同等ですが、注意点として内側のインナーレースの枠にしっかりと圧入時の丸いプレートが当たるサイズを超える金属のパイプ状の治具(厚さ2mm程度のスペーサー)ではベアリングを破損します。これは現物を確認したところインナーレース径が35mm+2mm+2mm=49mm 以上の金属プレートが最小値で最大が65mm程度の平らなプレートならインナー、アウターが面一なのでインナーレースをはみ出ても干渉しないという計算によるものです。(※少々ややこしくなりましたことご容赦下さいませ。) 圧入作業はトラブルなく完了、ブレーキ周りの装着、ドライブシャフト挿入時、既定の位置まで頭が出てきませんが、少々考えた結果、「ハブナットを逆向きに入れ、数回まわした状態でナットの先端が5mm出ましたから、ナットをプライヤーで引っ張ると正規の方向でネジがかかりました。そのままセンターキャップを外したアルミホイールを装着し、タイヤが回らない程度に一旦ジャッキを下げ、ハブナットを強めに締め込み実施、更にジャッキを下げ、規定トルクの193N/Mで締めたところで雨がポツポツ降り出しましたので大急ぎで撤収作業、テスト走行実施、走行に際し特に不具合は認められず作業も終了、翌日PMの最終確認作業とテスト走行後、ハブナットをカシメ作業の終了となりました。
※撤収開始 日付が変わりました...
今回も精一杯の作業でしたが、気になるハブベアリングの異音?が解消しなかったように思います。結果徒労に終わったかもしれませんが「4個中3個」のハブベアリングを交換したことになるので、残るは「左後ろのハブベアリング交換」ですべて交換完了」となるため結果OKといたします。暫く様子を見ながら、残る一か所を交換し完治するかどうかの確認です。
※使用した工具類を物置へ撤収 おつかれさまでした!
悪いところすべてとはいきませんが残るは「ウォーターポンプ」「ホイールアライメント調整」「交換したけど振動が大きいエンジンマウント(ミッションマウント)」でほぼ交換完了、ここまでのメニューをこなした車はソニカさんが最多です!
もう少しお付き合いくださいませ!
Let's challenge !
See you Next !