塚本邦夫の「王朝百首」を 例の如く広げています。
うすく濃き野邊(のべ)のみどりの若草にあとまで見ゆる雪のむら消え
宮内郷(くないきょう)
こんな頃かなと思い、今年は一首ずつしっかり鑑賞しようと思っていた矢先
大雪でした。真剣に30分の雪かきをしました。それも、朝の5時半。
シロタンも珍しく 雪見をしてました。
さて 本題に戻って
この歌を持って 若草の宮内郷と言われた方のお歌です。
「早春草の芽の若緑に萌え立つ野に降るなごりの雪、若草の伸びの遅速による濃淡と、薄陽にはかなく消える雪の斑(まだら)が一望の中に納められ、さながら六曲一双を一面とした屏風の大景を見るようである。」・・・とあります。
花さそう比良の山風吹きにけり漕ぎゆく舟のあと見ゆるまで 湖上花
これまた その景色が 奥行きを持って 見えてきます。
同じお方のお歌です。
日曜日は 義母の一周忌でした。
親しい方々に来ていただいての集まりで、一年前の慌ただしい式から
しんみり故人や御互いを語る良い機会となりました。
シロタンこと白右衛門は
どうも 男性の大きな声がだめらしく 2階の布団の上で
終始居眠りでした。一度も姿を見せに降りては来ませんでした。
それなのに 来客一同様に出した座布団には 猫の毛が付いていたらしく
うふふでした。
花の大好きだった義母に
沖縄のチューリップと 地元飯山のスズランの鉢を
お供えしました。
桜の花も 随分ふっくらとして・・・・
さて シロタンこと白右衛門
段ボール箱の形に 丸まって
ストーブの前です。
この箱がお気に入り
以前のような みだらな格好は 炬燵の中以外では
少なくなりました。
しょうがないなあと 嫌な顔もせず 付き合っています。
かあさんは 決まって 「可哀そうだからやめなよ。」と
言ってくれますが・・・・・・招き猫も良いねなどと言います・・・・・
あのう・・・餌をください。そろそろ 眠くなりました。
外灯の下に渦巻くぼたん雪さくら吹雪を連想したり