歌集「響」を開いていたら 古田十一郎先生の愛宕山房歌録に 丁度冬至の短歌が載せてありました。

そのまま 写させていただきます。


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おもいきり降りたる雪が一年の最短の日に晴間見せたり  斎藤茂吉

 歌集「白き山」所蔵の「ひとり歌へる」一連中の一首。昭和22年5月 、岩波書店発行の雑誌「人間」にこの一連26首が発表された。当時宮岡恒雄さんが、この雑誌を職場に持ってこられて、感嘆の声をあげられたことは忘れられない。「おもひきり降りたる雪」こういう感慨は飯山にあっても同じく感じられるが 「おもひきり」という日常語が、このように活かされるということは やはり作者の力量を思わざるを得ない。「一年の最短の日」は冬至の日である。いつ止むともしれない雪が たまたま冬至の日に僅かながら晴間を見せたのであろう。「一年の最短の日」という言い方も、工夫された表現である。このところ毎日雪が降り続いていて、冬至の日も迫ってきている。思い出すままにこの一首をあげた。 

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平成14年1月の先生の歌碌 宮岡さんとの短歌に寄せる思いが伝わってきます。
短歌の師匠の若き頃の空気が感じられます。


今日は雨 茶仲間とお茶を楽しみます。短歌でも生活の一部になっていて こんな風に感動を伝え合えたらいいなと思います。

今年の1月の写真
家の周りの雪はすっかりなくなってしまいました。









昨夜は 猫ちゃん達が春の雄たけびをあげておりました。シロタンも珍しく落ち着かず
飛び出し 夜露に背中を濡らして帰ってきました。眠れなかったのか 食事中も邪魔しに来なく こんな感じでストーブに体を炙っておりました。なんともはや 愛しいシロタンです。