一昨年 茶事をしてお呼びした先輩が 七月に朝茶事に今度は呼んでくださいました。「呼ばれたら 呼んで返す」これが 掟の一つでもあるとか 有難いです。師匠がお客さんは自分で決めて良いと言われていたのですが 一応仲間と先輩を 三人がそれぞれ茶事を昨年はしたので お客様を分ける形で お呼びしました。まだ、呼ばれてない方もいらっしゃるので これからも楽しみです。
朝茶事に招かれて
我好む茶花数多が所占むヤブランの花ヒオウギの花
「松下汲清泉」の大き文字幽かな水音席中に満つ
庭さきに探し求めた秋海棠一房静かに花入れに咲く
ご亭主の庭に咲きたるレンゲショウマ初花一枝床を飾りぬ
モロッコ豆エゴにゼンマイ大地の恵み温かき朝茶事のご馳走
早朝にまずは一献と水尾の冷酒いただく朝茶事なれば
日常は酒など飲まぬ主婦なれど晴れやかに一献朝茶事の席
野沢温泉の清泉汲みて作りたる水尾の冷酒はお口に甘しも
「これほどに豪華な遊びないわよね」ご亭主囁く一献二献
正客の席に濃茶を頂きぬ初めてなれば格別の味
もてなしの奥義は炊き立て「一文字」甘い香りと共にいただく
桜木の下で杉の箸使い中立ちに食す主菓子の葛きり
梅花皮(かいらぎ)の水指涼しげ葦棚(よしだな)に静かに据わるお濃茶の席
本物の味は自ら作るもの太玄和尚の言葉浮かびぬ
続き薄の菓子はご亭主手作りのゴーヤ糖なり程よき固さ
基本と心づくしの御もてなし小茄子に白うり湯漬けで頂く
小吸い物の椀に沈むはワイシャツのボタンより小さきハスのスライス
やはり 三十年以上この道に活躍されてきた大先輩の茶事なので 新米三人たくさんの事を 学ばせていただきました。また 来年 サクラソウの花が咲く頃 三人で お茶事をしようと約束をしましたが・・・・・・・・・です。
諦めて眺めておりし藤袴十月十二日アサギマダラ飛ぶ
冬囲いの合間に 魚釣りに 誰かさんは行って来ました。勿論 シロの分を釣りに行きました と
さ。おかげさまで 生まれてから6ヵ月 こんなにでっかくなりました。子猫なんて言えません。大分
家猫の風情が出てきました。どうやら 自覚というものが芽生えたようです。ご近所と酒盛りを家族
がしたのですが 挨拶に出て 炬燵を一回り それぞれの匂いを嗅いでいました。
ご近所も 逃げまわていた猫が ちゃんと抱かれるので 嬉しかったようです。