夜中に バッサと大きな音がしたので 蝉が飛んできて どこかにぶつかったな位に思っていたら
ジーーーチョ ジーーーチョとか 二節の凄い鳴き声 枕もとで鳴いているので その大きなこと
これでは眠れないと電気を付けたら この虫でした。童謡 虫の声の ♪後から馬おい追いついてチョンチ
ョン チョンチョン スイッチョ♪ですね 私が聞いたのは 多分オス。
写真を撮ってから わしづかみで 網戸を開けて外に放り出しました。
噛みつくとか 嫌いだから なにか紙でとか そんなことより眠いので 掴んでポイでした。摑まれて何もし
ない大人しい生きものでした。
調べたら ウマオイ
それなら 長塚節の
小夜ふけにさきて散るとふ稗くさのひそやかにして秋さりぬらむ
目にも見えずわたらふ秋は栗の木のなりたる毬(いが)のつばらつばらに
馬追いの髭のそよろに来る秋はまなこを閉じて想い見るべし
の世界。あああ それなのに わしづかみで外にポイとは いやはや
ついでに
斉藤茂吉の
高はらのしずかに暮るるよひごとにともしびに来て縋る(すがる)虫あり
の世界にして欲しかった。ウマオイさん。