正月に帰省した家族が あれ これだけの雪?と言った。報道されているより 降っては止んで
多少は消えているので 雪片付けもすくない。でも これからが本格的なので・・・・・・・
去年の今頃の短歌
雪分けて堀りきし白菜黄緑のまばゆき彩り厨に放つ
連日の大雪なればぶどう棚ついに埋まりぬ一月八日
しんしんと雪降り続く千曲川対岸の木々おぼろに霞む
除雪車の過ぎ行く音に目覚めたり一夜の雪は腰まで届く
サラサラと隙間に砂糖の入る如し庭木々埋まりぬ連日の雪
そして 今年
川霧が低く漂う雪原に薄日の差して青空のぞく
拒むこと多き姑の髪を梳き両手で撫ぜればウインクしたり
洗濯バサミを口に運びたり美味しき物と思いての技
点滴に耐え得る血管限りあり優しく看護師腕撫ぜ探せど
有線の演歌と和して姑の口に入れたり流動食を
入れようと力 はいれば姑も口を閉ざせり流動食も
認知症の極みは深く想像を遥かに超えた先にありたり
気持ちの高揚待ちて食べ物を一口入るは姑の力
そして あれから三年目の姑さんです。理解してもらうまでに 時間がかかります。それでも 納得すると
お愛想笑いをしてくれるので 嬉しいですね。昨日は お茶を飲もうねというと「はあい」と大きな可愛らしい
声。「ばぁか。」と言われてから 一年ぶり位の はっきり分かる言葉でした。