背丈を越して大きくなった綿の木も 枯れて かわいそうなほどになったので 横枝でバチバチ切って さらに
要らない枝先を切って ゴムで束ねて 玄関の花瓶にさした。不思議な 容貌の木に あまり目は行かないようだが 聞かれると 綿だよと話すが この実の形が みな 面白いらしい。
「え! これ そのままの形なの?」と大方は聞く。
「そう、乾燥すると 開いて こうなるんだよ。」
小さな実は 白いところをちょっと見せただけで 開けないので 無理して開けてみると
まだ 熟さないらしい 小さな種が出てくる。
もう暫く かざったら この綿で 小さな布団を作ったら 面白そうだ。