柏葉紫陽花
認知症の姑が 食べ物をとらなくなって死にそうに成ったのは 二年前。みんなを呼んで 後呼ぶのは葬式だけだからと宣言したのも 其の時。医者から 胃ろうにするなら入院の理由があるが しないなら 年も年なので 入院は出来ませんと言われ 人の命を 後どの位なのかと数えたのも二年前だった。あれから 満二年にもうじきなる。
91歳の姑、デイサービスに週4日出かけ 風呂に入れてもらい 家ではエンシュアリキッドという流動食にトロミをつけて 口に入れてもらい、自分でも手づかみで 口に運べるものは 柔らかければ食べ もくもくとマイペースで暮らしている。デイサービスでは ミキサー食、 介護度5なので 全て介助され 快適に生活できているのか この生活で安定を得ている。施設の職員の優しさが 家族的で にこやかな雰囲気の中で 本人のペースで流れているのが嬉しい。
そして 昨日は 海外で仕事をしている義弟が 年に一二度の顔見せに来た。
言葉を失っているので 会話は出来ず 勿論 姑は 自分の息子であることの認知も出来ずの状態なので 義弟も本当に 母の顔を見に来るだけの旅。
弟は 苺大福と小豆大福を土産に持ってくる。あの時何とか食べてもらえて嬉しかったからと・・・・・
一つの大福を四つに切り分けて 皿の上に2切れずつのせてやると 自力で 口に入れ 美味しそうに二つ目、三つ目に手を出す。それを見るのが義弟の幸せ。5つずつあったのを 食事のたびにだして 生菓子なので 二日で食べつくした。
弟は 家にある野菜づくしの料理を 美味しい美味しいといいながら 食べ ふるさとを楽しんで帰っていった。
苺大福は 義弟の 母との思い出の大切なひとつ。言葉が無くも息子と認知できなくも 体のどこか奥深くで 分かるのもがある筈と・・・・・・・・・・・・・・・・・
今日は朝から雨。県下で又もや二番目に暖かい4.2度。
取り残しの野菜に恵みの雨だろうか。
野沢菜漬け 奈良漬 味噌漬け 沢庵漬け 梅漬け 新米 りんごを もてるだけ持たせたが 信州新町のジンギスカンを 冷蔵庫に忘れていった。
また、来てね。