こんなに 雪が積もりました。雪の花でも撮りに行こうかと 外に出て ウロウロしていると 隣の家のおばちゃんに 捕まりました。
八重の赤い椿です。まだ 固い蕾。雪を払ってやります。
「おい、お茶やろう。」
「もう雪かきしたから ちょいっと 一休み。なあ、おじちゃん。」
「お茶に しよう。」
「うんうん。お茶だ。」
何時ものように あがると
コメリーで買ったという 花が 見ごろ。
「綺麗だね。」
「花でも 見てないと 暗くなっちゃうで。」と おじちゃん。
我が家に咲いていた シクラメンの花を カメラの機能で見せると 「いいなあ、綺麗だあ。」
「栄村じゃあ、家の入り口 危険入れないという赤紙や 黄色の紙ばっかだって。」
「この雪なのに なあ。」
大根や花豆の煮物を たっぷりおばちゃんが 運んできて
「おら、気が重いで。それでも この間 蕗を ねえさん採って来てくれて 食べたらご飯 喉 通ったで。」
「スキー場は もうどこも客来ないから 閉鎖だっちゃ。一本リフト動いているだけだっちゃ。働けないさあ。」
「こまったなあ。」
「これで終わりかなあ。もういいかなあ。」
「なにが?」
「雪さあ。」
ああ、雪ね、まだ、まだ 降るんじゃないの。
元気になれる材料が 欲しいです。
途中から お茶のみに来たおじさんも加わって それでも 大笑いを何回かして、お互い嘆きあって
元気を回復させて 来ました。
雪かづくピラカンサスの赤き実も餌になるらしヒヨドリの来る
雪解けの水たぎち流るる飛沫あびアズマイチゲの白き花群
幼きは人も雀も可愛らし羽音を立てて雛の羽ばたく