介護に追われ? 雛人形には目をつむっていた昨今、夕べの吹雪を聞きながら 晴れたら出せるだけを飾ろうかなと 夢うつつに思いました。朝食後 一時間、看護ステーションの方が帰ってから 三十分かけて とうとう雛人形だけは 座卓に並べることができました。ひな壇は やはり一人では 時間がかかりすぎますが これなら一時間半と まあまあでした。さっそくカメラを構えて 人形さんにインタビュー。
いろいろと 積もる話を 短く語ってくれました。雪明りが 強烈で 逆光写真はいまいちでしたが 写真家ではないので まあいいか。
うーん さっそく 調べました。
はうらつにたのしく酔へば帰りきて長く座れり夜の雛の前
宮 柊二
氷雨ふる街より入りし地下道に雛(ひな)売られゐて夜のそのこゑ
尾崎左永子
私から私に贈る言葉あり手のひらサイズの雛(ひいな)を飾る
俵 万智
われにふかき睡魔は来たるひとりづづ雛人形(ひな)を醒まして飾り終ふれば
小島ゆかり
はうらつを辞書で引くと 「放埓」で勝手気ままに振舞うこととのことです。
さて、さて 私は・・・・・・
吹きすさびぶ一夜の雪の静まりて雪明りする部屋に雛出す
雪明り眩しき光ふりそそぐ久方ぶりに雛にお会ひす
雪明り眩しき障子のお座敷に雛御一行をもてなせり
艶やかに雛笑まひたり雪明り眩しき部屋にそろひ並びて
ひさかたに出でて笑まふ雛人形雪明りする座敷の座卓に
うーん 如何でしょうか