年を重ねるとともに下がってくる免疫力。
何とか免疫力を維持し、できれば、さらに
アップさせる方法は?

食品免疫学が専門の上野川修一日本大学教授は、
「免疫力が下がる要因には、加齢や栄養不足、
 ストレスなどがある。年を取ることは避けら
 れないが、栄養の面からは、免疫力を上げら
 れることが分かってきつつある」と。

栄養で体の免疫を活性化できるらしい。
食べ物なら、毎日の生活のちょっとした工夫
だけでよく、比較的容易にできることが
最大のメリット。

上野川教授は
「免疫の維持やアップに必要なのは、乳酸菌や
 ビタミン(A、C、E)、ミネラル(亜鉛、
 セレン)などだが、中でもしっかりした
 “腸管免疫”を保つために乳酸菌がとても
 大事」
と指摘する。

外界の異物から、われわれの体を守る役割をして
いるのが免疫システム。血液中の免疫細胞
(白血球)の存在はよく知られているが、実は
免疫の大きな部分を担っているのが腸なんだ
そうです。

「生物の発生や進化からすると、消化管と免疫は
 密接な関係がある。体外のウイルスなどは、
 まず食べ物を取り込む消化管から入ってくる
 ことが多い。それを阻止しているのが、
 腸管周辺の免疫細胞の役目。腸には、実に
 体全体の6割を超える免疫細胞が集まっている」
(上野川教授)

乳酸菌は、われわれのおなかを守っている
腸内細菌の“善玉菌”でもあり、こういった
腸内の免疫細胞にくっついて、刺激を与え、
免疫を活性化させるのも乳酸菌。

最近は、そのメカニズムが分子レベルでも
分かり始め、あらためて乳酸菌の存在が
注目されているという。

上野川教授の免疫アップメニュー
朝食には、乳酸菌を取る。毎日がよい。
野菜ジュースとナッツやカボチャの種など。
すりごまも小さじ一杯。
卵にハムやソーセージ。
炭水化物は、パンやうどん、もちなどを
毎日変えながら食べる。

今日も読んでいただきありがとうございました!