少し前のことなんですが、どうしても書き残しておきたくて。たいした話じゃないんですけど、なんかじわっときてしまったので…。

先月のある夜、わたしがソファでぼーっとスマホを見ていたら、テーブルの向こうで子どもが黙々と何かをやっていたんです。

声もかけてこないし、「ねえ見て」もない。終わったら静かに立ち上がって「終わった」とだけ言って、自分の部屋に戻っていきました。

……あれ、いつの間に。

思わず夫に「なんか子ども、大人になってない?」って言ったら「そうだね」って笑っていて。でもわたしはなんかちょっとじんわりしてしまいました。

振り返ると、少し前までのうちの子はというと「お母さん一緒にやって」「丸付けして」「わからない教えて」が口癖で、わたしが夕ご飯の準備をしていても関係なく呼ばれていました。

もちろん嫌じゃないけど、毎日のことだからしんどいときもあって。正直「もう少し自分でできないかな」と思っていたことも、何度もありました。

それがいつの間にか、呼ばれなくなっていた。

勉強しなさいと言わなくてよくなっていた。

丸付けを頼まれなくなっていた。気づいたらそうなっていた、という感じで。

何か特別なことをしたわけじゃないんです。

生活が劇的に変わったわけでも、子どもが急に成長したわけでも、たぶんないと思う。

ただ毎日少しずつ、小さな積み重ねがあっただけで。

自分でできた、という経験が積み重なると、子どもって変わるんだなあとしみじみ感じました。

誰かに頼らなくても進められる、間違えても自分で確認できる、終わったら達成感がある。

そういう小さなサイクルが回り始めると、親が何も言わなくても自然と動けるようになっていくんですよね。

「お母さん見てて」と言ってくれる時間も、今思えば愛おしかったけれど「終わった」とだけ言って部屋に戻っていく後ろ姿も、それはそれでとても愛おしいなと思いました。

子どもの自立って、気づいたら始まっているものなんですね…