娘は言葉が通じにくかった。
というより
なんか惜しかった。
2歳のころ
カマキリにことカミキリ
っていうし
積み木遊びのことツミキリ
っていうし
蚊に刺されたのことカニに噛まれた
っていうし
三輪車のことさんにんしゃ
っていうし
キティちゃんのことシフォンちゃん
っていうし
キューピーのことチコ
って呼ぶし
「どんぐりコロコロどんぐりこ
お池にはまってさぁ大変」
を
「どんぐりこぉーお池にはまって大好き!」
って歌うし
「あわてんぼうのサンタクロース
クリスマス前にやってきた」
を
「あわてんぼーのサンタクローツ
クリスマシュのへーになってきた」
って歌うし
もうめちゃくちゃでした。
ウチが通訳しないと
ばぁばたちには全く伝わらず。
「あけて」のこと「きー!」っていうから
いつも困ってた家族。
ホントに
今となってはよく話すようになった。
5歳のころ
ばぁばが
「ほんまに最近はちゃんと会話ができるようになったね」
って言ってた。
そうなるまでにかなりかかったね。
10歳になった今
くっそ生意気。
でも
学校の自転車教室で
役員なので仕方なくお手伝いに行ったとき。
ちょうど娘の学年で
ニコニコといつものように
楽しそうな娘がいた。
友達と話しながら
婦警さんの説明を真面目に聞いてた。
そして
講習がスタートした時
どこからか
バカにするような声が聞こえた。
「アイツ!玉有のチャリ乗っとる!」
そんなバカにするような言葉を
一人の男の子が言ったから
周りの子供たちも
「ほんまや!」
「だっさぁ!」
と笑いものにするかのように次々指さしてた。
そんな時
「そんなこと言わんといてあげーや!
かわいそうやん!
別に玉有でもいいやん!
応援してあげよーよ!」
と立ち上がったのは娘でした。
たくさんの友達にたった一人の友達のために
立ち向かった娘は
親としては誇らしかった。
今の時代にいじめを見て見ぬふりをする奴がほとんどで
こうして一人をかばうことをする子が自分の娘で誇らしかった。
周りの子も
「まぁ、そやな!」
「しゃーないな!」
「がんばれー!」
と応援しだした。
その時娘の成長をすごく感じた。
ちゃんと人として大事なことを知ってるんやなって
感心した。
このまま素直に正しい人になってほしいな。
頭がよくなくても
運動ができなくても
ブスでも
デブでもいい。
人として心をきれいに磨いてほしいです。