こんはんは。


今日はとある舞台を観劇してきました。


先月出演した舞台『ビューーーティフル!!』でご一緒した方におすすめされたもので、私が最近より舞台というものに興味を持ち始めたのを感じて教えてくれたのかもしれません😊



(オミクロン株の感染拡大で多くの公演が中止になっている状況です。舞台というものはどうしてもマスクなしの会話になってしまいますし、多くの人が集まるのでリスクがないとは言えませんが、やはり舞台でしか表現出来ないこと、得られないものがあると、今日観劇して感じました。

舞台を作るって本当に時間も労力も精神も、全てを限界まで費やしてやっと幕が開くところまで漕ぎ着けられるものなので、一つでも多くの公演が無事に幕が開き終えられることを祈っております。)




前置きが長くなっちゃいましたが、今日観てきたのは、モダンスイマーズさんの『だからビリーは東京で』です。


とある劇団に所属する人たちのお話でした。


劇団に所属する人たちの、コロナ前とコロナ禍の両方を書かれていたんですが、私がとても好感を持ったのは、コロナ前がとても丁寧に書かれていたことでした。


同じ劇団に所属する人間とはいえ、人生の目的もお芝居を始めた動機も、熱量も全然違う人間たちが集まっていて、最初から“違う”ものの集まりなんだけど、なんとなく舞台を作るってことでまとまっていた人たち。

それがコロナっていうもののせいで、“違い”が表面化して“分断”に変わっていくような、それが今の社会を表しているようで興味深かったです。


一度立ち止まらずを得なくなって、選択を迫られる。そして自分の立場を表明することで、正義の押し付けあいになる。



数字に支配される世界ではグレーなものや曖昧さが許容されなくなっていって、その曖昧さが愛しかったのにと寂しくなる。



いろんなこと考えさせられた舞台でした。



あ、でも、笑えるところもたくさんあって、難しく考えなくても純粋に楽しめる舞台だと思います。





1月30日まで東京芸術劇場シアターイーストで上演しています。