こんばんは
きのう
有馬尚史監督『紙の上のロバ』観に行きました
一軒家みたいな建物の二階にあるスペースで
和紙をスクリーンにして上映していました
入り口はふつーの家みたいな
住宅地の中にあったので
着くまでにまあまあ迷いました
『紙の上のロバ』
名作です。
あ、間違えた
迷作です。
私は好きだった
よく分かんなくても
いや、ストーリー自体は単純で
女性監督がロバを主役に映画を作るって話なんですけど、ロバ役の俳優(中島雅春)がホントに無能だったり、女優(私)が現場に来なかったり、
なかなか思うように進まない...
筈ですよね!普通の映画は!
どうしようこうしようって悩んだり葛藤しながら
それでも進んでいくみたいな。
この映画は
なんの心の葛藤もなく(見せないで)淡々と進んでいく。
心の様子が殆ど描かれていないので
進んでいく事実と
見ている人間の納得のスピード
(こういう葛藤があって、なるほどだから次はこうするわけね)
が全然違うから、何でそんなことするの??どういう訳の行動なの?って理解が出来なくなる。
だから結局、意味不明ってことになるんだけど
有馬監督は多分“そういうもの(感情とか)の方が嘘っぽいよね”ってことを言いたいんだと思った。
だから見ていて正直
こっちの感情が動くとか共感するってことは
一切ないので、淡々とした気持ちで見てましたけど。
観客の共感を排除するっていうのも面白いなって思って見てました。
でも羽生さんとかも
怪我して苦痛うして努力して
羽生さんの不安とかを見てる人が感じるから
金メダルがより嬉しいし、
そのから感情を排除したらそこまで楽しくはないだろうし。
嘘か
ホントか
面白いか
面白くないか
は別問題だなって感じた。
前に通ってたレッスンで
『オーディションで自己紹介をするときは、自分にストーリーを作って話すんだ』って言われて、それは審査員の共感を引き出して、印象に残る為っていう作戦なんどけど
なんか単純だよね。
なんの話だよ。
後編に続く.....
『偶然の出会い編』