”入札制度”日本人選手は売り手から買い手市場へ。
ダルビッシュが入札制度史上、最高額で落札された。
日本時間19日の午前7時の締切に向かって交渉の真っただ中だが、長期戦及び難航が予想される。
その一方で、日本を代表する西武の中島やヤクルトの青木には、「250万ドル」という厳しい評価が
くだされた。
しかし、この落札額は日本人選手、とりわけ「野手」に関して、メジャーの現状から見た場合、適正な評価額
と見ている。
松坂から井川の系譜を見ても、彼らが投資額に見合った働きをしたとはほとんどのメジャーの球団トップは
見ていない。投資額が大きくなれば、なるほど、期待値や見返りも高くなる。
MLB側の正直な感想は「金がかかる割に、働かない」だ。
とりわけ、海を渡った日本人野手がチーム力UPに長期的に貢献したり、費用対効果に見合った働きぶりだったという評価は得ていない。
イチローがこの制度を使って渡米してから、状況は大きく変わった。
マーケットは、「売り手」から「買い手」にはっきり変わったのだ。
だからこそ、中島の交渉がヤンキースとまとまらず、今年もライオンズのユニフォームを着ていても、
私は決して驚かない。
海外FA権を手にし、30球団のすべてと、交渉するほうが、中島にとっては最善の策だと考えている。