”再編化”日本の大学スポーツがアメリカに100年かけても追いつけない訳。
いよいよアメリカの大学フットボールのシーズンが開幕。
第1週からオレゴン大対LSUなどの好カードがあり、この時期の週末だけでも
アメリカに飛んでいきたい。
その大学フットボールでは今季からカンファレンスの再編が沸き起こり、この流れは
今後も続く模様。
例えば、太平洋側にある強豪大学を集めたPAC10に今季からコロラド大学とユタ大学が
新加盟。来季はなんとテキサス大とオクラホマ大が加盟する噂も絶えない。
失う側となったBIG12にとっては死活問題だ。
人気があり、強豪校がリーグから抜けては元も子もない。
ではなぜ再編するのか。
最大の理由はテレビ放映権だ。人気と実力のある大学の対決は視聴者としては魅力的。
お金を払ってでも見たい。リーグとしても、視聴者の多い地域を取り込むことで、巨額の
放映権を手にすることができ、大学側の懐は潤う。
とここまで、アメリカの大学スポーツの話しは、日本人には理解が難しいかと、思い始める。
(規模が違いすぎるか・・・・)
アメリカの大学にとって、フットボールとバスケットは花形であり、ドル箱。
大学側の命運を左右するといっても過言ではないほどの重要なコンテンツだからだ。
集まった資金は大学の施設の充実、さらなる強化などなど、アカデミックとスポーツの両方に
存分に振り分けられる。
翻って、日本。
六大学が、東都が、ブランド価値をどうやって上げるべきか。真剣に議論すべき。
施設も、リクルーティングも、運営も、すべて単独でやったり、ボランティアでやったり、それは
限界がある。
企業が、視聴者が、ファンが、お金を落とすような仕組みがあって、それで学生が勉強に、スポーツに、文化に、励めるような
スキームが本当にいま必要。
こういう話しは、10年前から提言しているのだが、いまだに牛歩状態。
日本で、偏差値以外で、大学が評価される時代はいつ来るのか。