”野球留学の何が悪い!? 続編。すべての球児が平等であるために。 | 古内義明オフィシャルブログ「メジャー地獄耳」Powered by Ameba

”野球留学の何が悪い!? 続編。すべての球児が平等であるために。

賛成意見や反対意見など、書き込みありがとうございました。


私は大学まで野球をやり、その後ジャーナリストとして日米のリトルリーグ、シニアリーグ、高校野球、大学野球、プロ野球、そしてメジャーリーグまで取材してきました。


そのなかで、野球留学の多い私学が勝ち上がる度に起こる県外出身部員への批判に対する自分のなりの私見を述べました。


それは高校野球雑誌を発行するようになり、現場で見たすべての球児の野球に対する、そして甲子園へにかける情熱を感じれば感じるほど、彼らの心には一点の曇りもなく、純粋だからと思うからでした。


もちろん、シニアやボーイズに関して、野球ブローカーの介在や、特待生問題など、今後も継続して議論を続けるべき点は多々あるし、明確なルールのもと、透明性を貫いてこそ、高校野球がこれからもたくさんのファンから指示されるはずです。


聖光学院の歳内君は、兵庫県出身です。彼は中学3年生のとき、「たくさんの学校を見たが、しっくりきたのは聖光だけだった」と思い、福島を第2の故郷にする決意をしたそうです。


同じ高校野球でも、公立は公立の方法があり、私学には私学の方法があります。教育委員会や高野連の規則を順守し、そのなかで各校が努力するしか道はないのです。大切なのは、全国4014校が公平に競い合う環境を我々大人が作らなければならないということです。


出身中学が他県だからという理由だけで、彼らの存在そのものや、努力の軌跡が否定されるような社会であれば、それは何か違うと言わざるを得ません。


以前取材したヤンキースのホルヘイ・ポサダがイチローに関してこんな話をしてくれました。

「イチローが日本人でも、イタリア人でも、どの国が出身なんて関係ない。彼がフィールドで残した結果がすべてを物語っているから。我々は、そこに深い敬意を払っているんだ」


アンパイアの手が上がった瞬間、すべてのプレーヤーは平等でなければならない。


私は、そう信じています。