”野球留学の何が悪い!?”光星学院野球部が背負うもの。。 | 古内義明オフィシャルブログ「メジャー地獄耳」Powered by Ameba

”野球留学の何が悪い!?”光星学院野球部が背負うもの。。

いよいよ夏の甲子園も決勝戦だ。



東北の高校が決勝に進出するのは、秋田、三沢、磐城、仙台育英、東北、そして光星学院で6度目のこと。


1971年に母校の磐城も桐蔭学園の前に涙を飲んだ。三沢や磐城は公立で、他の学校は私学だ。だからと言って、私が批判的かというと、そうではない。




 残念なのは光星の決勝進出で、「野球留学」や「外国人部隊」に対する批判がいまだにあること。





そこに意義ありだ。




確かに光星のベンチ入りメンバーに青森出身は3人しかいない。だが、甲子園を目指し、自分にとって、最高の環境と指導者の下で野球に打ち込みたいという思いは本当に否定されるべきものなのだろうか?





東大に入りたくて新幹線で通学する学生や、普門館を目指す学生は肯定され、高校野球だけがいまだに否定されるのは時代錯誤も甚だしいと思う。




 15歳の多感な時期に家族と離れてまでも、人生をかけるべきものがその子にあり、大きな決断できることこそ、素晴らしいと思う。




 

 ゴルフをやりたくて東北高校に行く、サッカーがやりたくて青森山田に行く、駅伝がやりたくて仙台育英に行く。大いに結構だ。




 私学には経営方針と教育方針がある。少子化のなか、彼らとて生き残りをかけた戦いの日々だ。進学率や就職率と同じくらいスポーツの成績がそのまま学校の評価につながることなど、いまさら言うまでもない。




 

 斎藤佑樹は群馬出身、マー君やダルは、関西出身だ。中学時代に活躍して、推薦枠や特待生として、規則内で名門校から声がかかるぐらいの才能があるなんて、喜ばしいことじゃないか。



 光星学院野球部は「野球留学」と「白河の関越え」の2つを背負っている。

 

 親元離れて、豪雪や寒さに耐え、慣れない環境で過ごした2年半。少年時代に描いた夢まで「あと1勝」に迫った光星学院野球部の諸君が、すべて払い去るような最高の夏を過ごし、深紅の大優勝旗が「白河の関」を越えることを心から願っている。